内容説明
なぜ、現行の理科・社会科ではいけないのか。現行カリキュラムでは対応しきれない何かがあるのか。小学校低学年の理科・社会科に代わって登場した“生活科”。そのねらいや目的、総合学習としての意味を、誕生までの経緯、かつての社会科誕生の意図、長野県・小学校の動向等をふまえて探る。
目次
序章 生活科をどう受けとめて実践していくか(生活科と従来の低学年社会科・理科;「自己認識」を育てるとは;生活科を中心とした合科的な指導の展開を;子どもの生活に根ざした学習の展開;生活科をめぐる論議より)
1章 生活科の検討と新設までの経緯(生活科の検討;生活科新設までの経緯)
2章 合科・総合学習の主張と実践の展開(戦後初期社会科をめぐるカリキュラム論議と実践;合科・総合的な指導記録の検討;海老原治善氏の「総合学習」論とその検討;教科学習と総合学習との関連)
3章 長野県の合科・総合学習の動向(長野県師範学校附属小学校の「研究学級」と「綜合授業」;総合学習をめぐる今日の動き;「生活に根ざした学習」研究会;合科・総合学習の評価)