内容説明
国家は流通をいかに管理しようとしたのか。物的流通・商的流通の二つの側面から新出史料を精査し、中国古代国家が流通経済に果たした役割とその全体像を明らかにする。道路・宿泊施設・関所・市から財産・商取引まで、戦国秦漢期における流通・交通の各要素を「管理」の視点から考察し、中国古代経済史の体系的理解を試みる。
目次
序論 中国古代流通研究の現状と課題
第一章 戦国秦漢期の交通路管理
第二章 肩水金関漢簡からみた漢代関所の検察機能
第三章 中国古代における都市と市―張家山漢簡より見える市像
第四章 質字考
第五章 戦国秦漢期の大型動産管理―秦漢出土史料中に見える質行為を中心に
第六章 戦国秦漢期の商取引管理―券と質を中心に
補論 参国伍鄙再考―斉国の改革プラン
結論 中国古代流通管理制度の変遷と今後の課題
著者等紹介
宗周太郎[ムネシュウタロウ]
1992年愛知県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了(東洋史学専攻)、京都大学博士(文学)。京都大学非常勤講師、福井県立大学非常勤講師、甲南大学非常勤講師を経て、大谷大学文学部助教。専攻は中国古代経済史、流通史。主な著作に、「戦国秦漢期の大型動産管理―秦漢出土史料中に見える質行為を中心に」(『史林』第108巻第3号、2025年)「戦国秦漢期の交通路管理」(『東洋史研究』第83巻第3号、2024年)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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