京大人文研東方学叢書<br> 術数学の思考―交叉する科学と占術

個数:

京大人文研東方学叢書
術数学の思考―交叉する科学と占術

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784653043751
  • NDC分類 419.2
  • Cコード C0322

出版社内容情報

科学と迷信が峻別されない時代において、その境界領域にはどのような思考や言説が発揮されていたのか――中国的思考のルーツに迫る。術数学とは何か? 中国思想史、科学史の新たな地平を切り拓く!

科学と迷信が峻別されない時代において、その境界領域にはどのような思考が発揮されていたのか――自然科学の諸分野が『易』を中核とする占術と複合した中国特有の学問「術数学」。先秦に「方術」と呼ばれた自然探究の学問が、漢代思想革命を経て「術数学」へと変容する過程を描きながら、自然の摂理にもとづく社会のあり方、人間の生き方を追求した中国的思考のルーツにせまる。


【目次】

はじめに

序論 中国科学の新展開――術数学という研究領域

第一部 術数学のパラダイム形成
第一章 陰陽五行説はいかに形成されたか
 無から有への万物生成論――中国的二元論
 五行と六徳、天道と人道――思孟学派の五行説
 刑徳を推す兵法――中国占術理論の起源
 天の六気、地の五行――五行説の初源的数理
 灸経から鍼経へ――漢代鍼灸革命の道
第二章 物類相感説と精誠の哲学
 同類、同気の親和力――天人感応のメカニズム
 類推思考と不可知論――自然探究の方法論
 精誠、天を感動させる――技能者と賢妻の精通力
 王充の迷信批判と占術論――「気」の自然学

第二部 漢代思想革命の構造
第一章 原始儒家思想の脱構築
 諸子百家から儒教独尊へ――思想空間の漢代的変容
 災異、讖緯と天文占――政治思想と天文暦数学
 老子と孔子の交錯――易の台頭と京氏易
 世紀末の予言と革命――王莽と光武帝のクーデター
第二章 漢代終末論と緯書思想
 秦漢帝国の改暦事業――易姓革命のサイエンス
 五星会聚の暦元節――??暦の惑星運動論
 聖王出現の暦運サイクル――孟子から緯書へ
 天地開闢説と古代史の創造――緯書暦の数理構造

附録 術数学研究を振り返って(参考文献)

結びにかえて/索引

はじめに

序論 中国科学の新展開――術数学という研究領域

第一部 術数学のパラダイム形成
第一章 陰陽五行説はいかに形成されたか
 無から有への万物生成論――中国的二元論
 五行と六徳、天道と人道――思孟学派の五行説
 刑徳を推す兵法――中国占術理論の起源
 天の六気、地の五行――五行説の初源的数理
 灸経から鍼経へ――漢代鍼灸革命の道
第二章 物類相感説と精誠の哲学
 同類、同気の親和力――天人感応のメカニズム
 類推思考と不可知論――自然探究の方法論
 精誠、天を感動させる――技能者と賢妻の精通力
 王充の迷信批判と占術論――「気」の自然学

第二部 漢代思想革命の構造
第一章 原始儒家思想の脱構築
 諸子百家から儒教独尊へ――思想空間の漢代的変容
 災異、讖緯と天文占――政治思想と天文暦数学
 老子と孔子の交錯――易の台頭と京氏易
 世紀末の予言と革命――王莽と光武帝のクーデター
第二章 漢代終末論と緯書思想
 秦漢帝国の改暦事業――易姓革命のサイエンス
 五星会聚の暦元節――??暦の惑星運動論
 聖王出現の暦運サイクル――孟子から緯書へ
 天地開闢説と古代史の創造――緯書暦の数理構造

附録 術数学研究を振り返って(参考文献)

結びにかえて/索引

武田 時昌[タケダトキマサ]
著・文・その他

内容説明

科学と迷信が峻別されない時代において、その境界領域にはどのような思考が発揮されていたのか―自然科学の諸分野が『易』を中核とする占術と複合した中国特有の学問「術数学」。先秦に「方術」と呼ばれた自然探究の学問が、漢代思想革命を経て「術数学」へと変容する過程を描きながら、自然の摂理にもとづく社会のあり方、人間の生き方を追求した中国的思考のルーツにせまる。

目次

序論 中国科学の新展開―術数学という研究領域
第1部 術数学のパラダイム形成(陰陽五行説はいかに形成されたか;物類相感説と精誠の哲学)
第2部 漢代思想革命の構造(原始儒家思想の脱構築;漢代の終末論と緯書思想)
附録 術数学研究を振り返って(参考文献)

著者等紹介

武田時昌[タケダトキマサ]
1954年大阪府生まれ。京都大学工学部卒業、文学研究科博士課程中退。文学部助手、信州大学助教授を経て、京都大学人文科学研究所教授。専門は中国科学思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

11
漢代を中心に術数学の展開を追う。当時の医薬学や天文暦学に関して、丹薬の生成や天文占という「怪しげ」な方向で、延命益寿、超常現象や未来の解読といった「社会的有用性」が求められており、それに応えられなければ高度な理論化を達成できたとしても国家的な支援が得られなかったという、現在の学術をめぐる状況とオーバーラップさせるような議論、司馬遷が暦官としの職務も担っていたにもかかわらず、『史記』の律書・暦書・天官書のような関係する部分にはその方面に関して疎漏があるという指摘を面白く読んだ。2018/11/25

Amethysteria

0
陰陽五行の意義から、易の時代となるまでの思想史。隠されし術を求めて読むと後悔するが、基本的に知識is力なので、新たな歴史観を手に入れるのは実践魔術においても重要。 語られる陰陽五行説や易の思想側面は西洋占星術や錬金術と相似である。実際に人や知識の交流がどの程度あったのか、それとも収斂進化なのか、といった辺りに疑問が生まれた。 相当分かりやすく噛み砕いて(または、言及先を引用して)書かれているものの、通り一遍の中国の歴史、思想史などをおさえていないと多少の読みづらさは否めない感触があった。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13212555
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。