出版社内容情報
姉妹編『文化遺産と生きる』とともに文化遺産学に初めて文化人類学的視点を導入した一書。国立民族学博物館機関研究成果を書籍化文化遺産は誰のものなのか?
建造物や遺跡といった旧来の文化遺産にとどまらず、芸能、祭事、はては知識や慣習といった無形の遺産まで――文化遺産を抱えるコミュニティとその担い手たちの視点に立ち、世界各国で加熱する文化現象の実態を描き出す。姉妹編『文化遺産と生きる』とともに、文化遺産学(ヘリテイジ・スタディーズ)にはじめて文化人類学的視点を導入する。国立民族学博物館(みんぱく)機関研究の成果を書籍化。
【目次】
はじめに/略称・略号などの一覧と解説
序 章 人類的課題としての文化遺産――二つの文化が出会う現場(飯田 卓)
第一部 担い手たちのコミュニティ
文化財の多様なまもり方――民俗芸能に引き寄せられた人たちのコミュニティ(小谷竜介)
遺跡をめぐるコミュニティの生成――南米ペルー北高地の事例から(関 雄二)
第二部 生きている遺産
隠された文化遺産――タンザニア南部キルワ島の世界遺産をめぐる観光と信仰(中村 亮)
聖地を担う――「生きた信仰」をめぐる斎場御嶽のコミュニティ管理(門田岳久)
創造される文化的景観――客家地域の集合住宅をめぐる文化遺産実践(河合洋尚)
伝統の創成と開かれたアイデンティティ――中南部アフリカ・ザンビアにおける民族集団の動きから(吉田憲司)
第三部 変わりゆく伝承のかたち
民族文化の振興と工芸――北海道二風谷の木彫盆・イタから考える(齋藤玲子)
テーマ・パークにおける芸能伝承――「美しいインドネシアミニチュア公園」が投げかける問い(吉田ゆか子)
伝統と創作のはざま――台湾原住民族の「伝統智慧創作」を事例として(野林厚志)
第四部 新しい担い手たち
遺産を担う変わり者――スペイン・ガリシアの古城をめぐるM氏とアソシエーション(竹中宏子)
遺産に暮らす新旧住民――英国カントリーサイドの「住まい」とコミュニティ(塩路有子)
蠅としての研究者――無形文化遺産におけるよそ者の役割(橋本裕之)
おわりに/索引
はじめに/略称・略号などの一覧と解説
序 章 人類的課題としての文化遺産――二つの文化が出会う現場(飯田 卓)
第一部 担い手たちのコミュニティ
文化財の多様なまもり方――民俗芸能に引き寄せられた人たちのコミュニティ(小谷竜介)
遺跡をめぐるコミュニティの生成――南米ペルー北高地の事例から(関 雄二)
第二部 生きている遺産
隠された文化遺産――タンザニア南部キルワ島の世界遺産をめぐる観光と信仰(中村 亮)
聖地を担う――「生きた信仰」をめぐる斎場御嶽のコミュニティ管理(門田岳久)
創造される文化的景観――客家地域の集合住宅をめぐる文化遺産実践(河合洋尚)
伝統の創成と開かれたアイデンティティ――中南部アフリカ・ザンビアにおける民族集団の動きから(吉田憲司)
第三部 変わりゆく伝承のかたち
民族文化の振興と工芸――北海道二風谷の木彫盆・イタから考える(齋藤玲子)
テーマ・パークにおける芸能伝承――「美しいインドネシアミニチュア公園」が投げかける問い(吉田ゆか子)
伝統と創作のはざま――台湾原住民族の「伝統智慧創作」を事例として(野林厚志)
第四部 新しい担い手たち
遺産を担う変わり者――スペイン・ガリシアの古城をめぐるM氏とアソシエーション(竹中宏子)
遺産に暮らす新旧住民――英国カントリーサイドの「住まい」とコミュニティ(塩路有子)
蠅としての研究者――無形文化遺産におけるよそ者の役割(橋本裕之)
おわりに/索引
飯田 卓[イイダ タク]
内容説明
文化遺産は誰のものなのか?本書姉妹編『文化遺産と生きる』とともに、文化遺産学にはじめて文化人類学的視点を導入する。国立民族学博物館(みんぱく)機関研究の成果を書籍化!
目次
人類的課題としての文化遺産―二つの文化が出会う現場
第1部 担い手たちのコミュニティ(文化財の多様なまもり方―民俗芸能に引き寄せられた人たちのコミュニティ;遺跡をめぐるコミュニティの生成―南米ペルー北高地の事例から)
第2部 生きている遺産(隠された文化遺産―タンザニア南部キルワ島の世界遺産をめぐる観光と信仰;聖地を担う―「生きた信仰」をめぐる斎場御嶽のコミュニティ管理;創造される文化的景観―客家地域の集合住宅をめぐる文化遺産実践;伝統の創成と開かれたアイデンティティ―中南部アフリカ・ザンビアにおける民族集団の動きから)
第3部 変わりゆく伝承のかたち(民族文化の振興と工芸―北海道二風谷の木彫盆・イタから考える;テーマ・パークにおける芸能伝承―「美しいインドネシアミニチュア公園」が投げかける問い;伝統と創作のはざま―台湾原住民族の「伝統智慧創作」を事例として)
第4部 新しい担い手たち(遺産を担う変わり者―スペイン・ガリシアの古城をめぐるM氏とアソシエーション;遺産に暮らす新旧住民―英国カントリーサイドの「住まい」とコミュニティ;蠅としての民俗学者―無形文化遺産におけるよそ者の役割)
著者等紹介
飯田卓[イイダタク]
国立民族学博物館准教授。専門:生態人類学、漁民研究。『身をもって知る技法―マダガスカルの漁師に学ぶ』(臨川書店 2014)、『海を生きる技術と知識の民族誌―マダガスカル漁撈社会の生体人類学』(世界思想社 2008)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- キッチン・コンフィデンシャル
-
- 和書
- 黒龍荘の惨劇