• ポイントキャンペーン

日記で読む日本史
物語がつくった驕れる平家―貴族日記にみる平家の実像

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784653043522
  • NDC分類 210.08
  • Cコード C0321

出版社内容情報

貴族日記を丹念に読み解き『平家物語』と比較することで、物語がつくった平氏像を浮かびあがらせ、それとは異なる彼らの実像に迫る一時は権勢を誇りながら、驕り高ぶり、遂には滅びた一族「平家」。長らく受け入れられてきたこれらの平家像は多分に『平家物語』の影響によるものだった。『玉葉』『小右記』などの貴族日記を丹念に読み解き『平家物語』と比較することで、物語がつくりだした平家像を浮かびあがらせ、従来の解釈とは異なる彼らの実像に迫る!


【目次】

序章 史料としての平安貴族「日記」
一 史料としての貴族「日記」/二 貴族「日記」に書かれたこと――「天に代わって」お仕置き?/三 物語の怖さ――より「頼長的」な頼長

第一章 「平家に非ざれば人に非ず」
一 「人非人」と「人に非ず」/二 「人非人」の用例と意味

第二章 禿童――貴族の情報戦略
一 禿童の存在――「童」は子供か?/二 京童――六二歳の京童/三 情報の捏造――「渡世」の方法

第三章 殿下乗合事件――平重盛の名誉回復
一 殿下乗合事件の概要/二 物語と史実との間

第四章 兄弟による左右大将独占
一 近衛の大将/二 平重盛の右大将就任/三 平宗盛の右大将就任/四 人事権について/五 藤原成親の恨み

第五章 安元白山事件
一 物語の描く事件/二 貴族「日記」に記録された事件/三 「物語」と「日記」の違い

終章

参考文献/おわりに


序章 史料としての平安貴族「日記」
一 史料としての貴族「日記」/二 貴族「日記」に書かれたこと――「天に代わって」お仕置き?/三 物語の怖さ――より「頼長的」な頼長

第一章 「平家に非ざれば人に非ず」
一 「人非人」と「人に非ず」/二 「人非人」の用例と意味

第二章 禿童――貴族の情報戦略
一 禿童の存在――「童」は子供か?/二 京童――六二歳の京童/三 情報の捏造――「渡世」の方法

第三章 殿下乗合事件――平重盛の名誉回復
一 殿下乗合事件の概要/二 物語と史実との間

第四章 兄弟による左右大将独占
一 近衛の大将/二 平重盛の右大将就任/三 平宗盛の右大将就任/四 人事権について/五 藤原成親の恨み

第五章 安元白山事件
一 物語の描く事件/二 貴族「日記」に記録された事件/三 「物語」と「日記」の違い

終章

参考文献/おわりに

曽我 良成[ソガ ヨシナリ]

内容説明

一時は権勢を誇りながら、驕り高ぶり、遂には滅びた一族「平家」。長らく受け入れられてきたこれらの平家像は多分に『平家物語』の影響によるものだった。『玉葉』『小右記』などの貴族日記を丹念に読み解き『平家物語』と比較することで、物語がつくりだした平家像を浮かびあがらせ、従来の解釈とは異なる彼らの実像に迫る!

目次

序章 史料としての平安貴族「日記」
第1章 「平家に非ざれば人に非ず」
第2章 禿童―貴族の情報戦略
第3章 殿下乗合事件―平重盛の名誉回復
第4章 兄弟による左右大将独占
第5章 安元白山事件

著者等紹介

曽我良成[ソガヨシナリ]
1955年、愛知県豊橋市に生まれる。広島大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。河合塾広島校・福岡校講師、名古屋学院大学経済学部・人間健康学部・リハビリテーション学部教授を経て、名古屋学院大学国際文化学部教授。修士(文学。広島大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クサバナリスト

7
橋本麻理さんがどこかの新聞で書評をしたとTwitterにあったので読んだ。平時忠『人非人』、禿童は子供か、重盛殿下乗合事件、兄弟の左右大将独占、安元白山事件、いづれも平家物語の有名なストーリーが史実か否かを明らかにする。こうして分析するとまるで現代の歴史小説が史実にフィクションが混ざって出来上がっているのと同じように『平家物語』も物語として面白く創作されたであろうことが見えてくる。2017/06/11

遊未

6
平安貴族の日記から「平家に非ざれば…」「禿童」「平資盛の事件」と有名な5件を読み解く。史料として研究の内容であり、全体が繋がる訳ではないので、平家のイメージがぼやけていきます。基本、物語=歴史ではない、ということです。何故ここまで平家を悪役にしなければならなかったか、その過程を読んでみたいと思いました。2021/03/07

mk

2
日本文学の代表的古典、『平家物語』。中でも著名な4つのエピソード(①平家にあらずんば人非人…発言/②禿童を使った恐怖政治/③殿下乗合事件/④白山神社襲撃事件)を取り上げて、古記録や文書など同時代史料からの逆照射を試みたもの。従来の通説とされてきた学界の議論(殿下乗合事件の指示は重盛が出した等)にも、あらためて見直すと意外に無根拠な断定が紛れ込んでいることを示した点は本書の功績だろう。『平家』諸本の研究が進み、物語の成立に古記録が与えた影響も議論される現在、本書のような視点は研究の立脚点となることを感じた。2017/11/04

maqiso

1
同時代の貴族の日記から平家の実像が分かる。物語と対照的な通説に根拠が薄いとか、後白河法皇の人事権がかなり強かったとか、平家物語と一緒に読むと面白い。平家物語のごく一部しか扱っていないのは物足りない。2019/07/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11287261
  • ご注意事項

最近チェックした商品