• ポイントキャンペーン

日記で読む日本史
平安期日記文学総説―一人称の成立と展開

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784653043492
  • NDC分類 915.3
  • Cコード C0395

出版社内容情報

一人称、ひらがな体、内的な時間――『土佐日記』成立以降、平安期の日記文学が発明し、発展させてきた知性・感性の歴史をひもとく!一人称、ひらがな体、日記の時間――古代文学を中心に日本の古典作品を渉猟し、豊かな学識・横断的な視点から古典の魅力を長年紹介してきた不世出の研究者が、『土佐日記』成立以降、平安期の代表的な作品について解説。日記文学が発明し、発展させてきた知性・感性の歴史をひもとく!


【目次】

はじめに

序章 日記の時間とひらがな体
日記の時間/一人称の成立/ひらがな体の成立/古典の読みの方法

第一章 日記文学の成立──土佐日記
日記文学の成立/日記文学を書く/万葉集から土佐日記へ/土佐日記の作者と書き手/土佐日記の時間/登場人物

第二章 結婚生活を書く──蜻蛉日記
日記と物語/蜻蛉日記の時間/兼家の娘/寺社参詣と心の解放

第三章 自分を見る──紫式部日記
『蜻蛉日記』から『紫式部日記』へ/中宮出産の日記/随想/日記文学としての紫式部日記

第四章 宮廷の恋愛生活──和泉式部日記
日記と物語/和泉式部日記が書いたこと/平安貴族の恋愛文化

第五章 人生を書く──更級日記
紀行と日記/更級日記の時間/更級日記の人生/更級日記の継母――国司の妻

第六章 天皇の死の記録──讃岐典侍日記
堀川天皇の看病/幼帝鳥羽天皇に仕える/漢文私日記と讃岐典侍日記

終章 平安期の歴史と日記そして日記文学

あとがき


序章 日記の時間とひらがな体
日記の時間/一人称の成立/ひらがな体の成立/古典の読みの方法

第一章 日記文学の成立──土佐日記
日記文学の成立/日記文学を書く/万葉集から土佐日記へ/土佐日記の作者と書き手/土佐日記の時間/登場人物

第二章 結婚生活を書く──蜻蛉日記
日記と物語/蜻蛉日記の時間/兼家の娘/寺社参詣と心の解放

第三章 自分を見る──紫式部日記
『蜻蛉日記』から『紫式部日記』へ/中宮出産の日記/随想/日記文学としての紫式部日記

第四章 宮廷の恋愛生活──和泉式部日記
日記と物語/和泉式部日記が書いたこと/平安貴族の恋愛文化

第五章 人生を書く──更級日記
紀行と日記/更級日記の時間/更級日記の人生/更級日記の継母――国司の妻

第六章 天皇の死の記録──讃岐典侍日記
堀川天皇の看病/幼帝鳥羽天皇に仕える/漢文私日記と讃岐典侍日記

終章 平安期の歴史と日記そして日記文学

あとがき

古橋 信孝[フルハシ ノブヨシ]
著・文・その他

内容説明

一人称、ひらがな体、日記の時間―『土佐日記』成立以降、平安期の日記文学が発明し、発展させてきた知性・感性の歴史をひもとく!

目次

序章 日記の時間とひらがな体
第1章 日記文学の成立―土佐日記
第2章 結婚生活を書く―蜻蛉日記
第3章 自分を見る―紫式部日記
第4章 宮廷の恋愛生活―和泉式部日記
第5章 人生を書く―更級日記
第6章 天皇の死の記録―讃岐典侍日記
終章 平安期の歴史と日記そして日記文学

著者等紹介

古橋信孝[フルハシノブヨシ]
1943年東京都生。東京大学大学院修了。武蔵大学名誉教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chisarunn

5
土佐日記によって始まった(とされる)日記文学が、どのように変貌していったか六つの著名な日記を取り上げて論証している。物語文学が、古代から平安期という時代の中でどのように変わっていったかという論考にはよくお目に掛かるが、日記文学についてはこの本が初めてだったので非常に興味を引かれた。特に、物語/三人称、日記/一人称という人称(平安文学には私が、と書かれているものは漢文学にしかなく、文章の主語すらあいまいなものが多い)と視点の問題はもっとこの点を詳しく解説したものを読みたいと思った。2023/03/02

miyuki

1
平安期の日記文学に絞り、一人称がどう表現の上で展開されているかを論じる本。日記文学史とでもいう文学の流れは、文学史でも案外示されていないように思われる。日記は自分のことを書く要素が強いものである故、その中で一人称がどう展開されているかを知ることは、文学を考える上でこの上なく重要。文体から読みとれる作品の特徴は、つまり書き手の手法を論じていることと同義であって、平安朝の日記作者、紀貫之、藤原道綱母、紫式部、菅原孝標女、讃岐典侍藤原長子らの作家論となっている。文体がそれぞれ違っていて、みんな個性的だとわかる。2018/07/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12748519
  • ご注意事項

最近チェックした商品