目次
第1章 歴史を書くということ(国史;物語;歴史的展開ということ ほか)
第2章 重畳する皇位継承問題(有間皇子の事件前史;有間皇子の謀反について;建王の話 ほか)
第3章 『栄花物語』の謎(『栄花物語』の事実;後宮が抱える歴史的状況;秩序はどう形成されるか ほか)
著者等紹介
中村康夫[ナカムラヤスオ]
1949年大阪に生まれる。博士(文学・神戸大学)。現在、国文学研究資料館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chisarunn
7
「源氏物語」を読んでいる関係で、大河ドラマを観ると紫式部と藤原道長の話のようだ。(まだどっちも子供)んじゃ、道長氏のことも押さえとくか。となると「栄華物語」だな。でもいきなり原本はハードルが高い…それでこの本、あわよくば「栄華物語」の項だけ拾い読みしようと思ったのだが、どうしてどうして、奈良時代からの皇位継承にまつわる話が面白くて完読しちまった。歴史物語を書いた人の時代認識がどうの、という話は正直よくわからないが、たいへん面白くためになりました。で、「大鏡」をやっつけてから「栄華物語」へいこう。2024/01/12