内容説明
東洋学者・小島祐馬(一八八一~一九六六)は、京都帝大教授を退官後、その学識と手腕を惜しまれつつも早々に故郷高知へ帰り、晴耕雨読の暮らしのかたわらで、地域の人々との交流と文化の振興に尽くした。その生きかたの背景にあったのは一体何であったのか。幼少期から晩年に至るまで、高知大学小島文庫に残る草稿やメモ類、また関係者の回想から丹念に綴る。
目次
第1章 小島祐馬の学んだ草創期京都帝国大学文科大学
第2章 京都帝国大学文科大学卒業まで
第3章 嘱託講師の時代
第4章 教授就任と帝国大学総長任命権問題
第5章 定年を迎えて高知へ帰郷
第6章 戦後の高知暮らし
終章 小島祐馬の晩年
補論 黒谷・法然院に眠る東洋学者たち
著者等紹介
岡村敬二[オカムラケイジ]
1947年広島県三原市の生まれ。京都大学法学部を卒業後司書として大阪府立図書館に勤務。1998年大阪府立中之島図書館を退職(役職は大阪資料課長)、京都文化短期大学、京都学園大学を経て2004年京都ノートルダム女子大学人間文化学部教授。2012年3月に退職し現在は京都ノートルダム女子大学名誉教授。学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。