内容説明
美術雑誌「現代の洋画」発行、岸田劉生らフュウザン会画家の支援、国内初のアニメーション制作、「北山映画製作所」設立…。大正~昭和初期、美術・アニメ・映画の多方面にわたり先駆的な業績を残した北山清太郎の軌跡を辿る初の研究書。
目次
序章 アニメ大国の夜明け
第1章 北山清太郎と日本洋画協会
第2章 日本初のアニメーション作家
第3章 北山映画製作所
第4章 多芸な「技術者」
第5章 北山清太郎の業績
終章 駆け抜けたパイオニア
著者等紹介
津堅信之[ツガタノブユキ]
アニメーション史研究家。1968年、兵庫県尼崎市生まれ。近畿大学農学部卒業。現在、京都精華大学アニメーション学科特任講師、大阪芸術大学キャラクター造形学科非常勤講師。日本アニメーション学会理事。主要研究領域は、日本アニメーション史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わとそん
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ふつう2015/04/22
富士さん
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再読。1917年に日本で初めてアニメ作品を発表した3人の中で、この人を選んだ津堅先生は慧眼であると思います。本書でも指摘されていますが、今日の商業アニメはこの人の築いた基礎の上に立っていると言ってもよく、特に制作体制的な部分では山本早苗さんを挟んでほぼ一直線に系譜をたどれるほどです。内容的に退屈さを感じますが、資料的にやむを得ないところだと思います。それに、当時の日本のアニメというものがその程度だったということでもあると思います。当時のメディア史も含めて書かれるともっとおもしろくはなったかもしれません。2014/04/15
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