内容説明
「日日是好日」の真意とは―公案集『碧巌録』に多くその言動が収録され、今でも身近なところにその言葉が残る、雲門文偃。唐末から五代という動乱の時代に、政治権力と緊密な関係を保ちつつ、多くの弟子を育て、特に北宋の時代に禅界を席巻した雲門宗の派祖、雲門の実像に迫る。
目次
第1章 雲門文偃の伝記(雲門の伝記資料;文偃とその時代;雲門文偃のミイラとその後の雲門山)
第2章 雲門の禅(『祖堂集』と『禅林僧宝伝』にみる雲門の禅;『雲門広録』成立への道;雪竇・圜悟がとらえた雲門像と『雲門広録』 ほか)
第3章 雲門宗の人々(雲門禅の後継者たち;薦福承古―亡き雲門に嗣承香を焚く;雲竇重顕―雲門宗中興の祖 ほか)
著者等紹介
永井政之[ナガイマサシ]
1946年、群馬県生まれ。駒澤大学仏教学部卒業。同大学院修士課程修了、博士課程満期退学。博士(仏教学)。現在、駒澤大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。