内容説明
『浄土真宗玉林和歌集』は、法然・親鸞・蓮如ら、浄土真宗にまつわる僧侶の詠んだとされる歌を中心に、930余首の和歌を江戸時代中期の宗史家である先啓(1720‐1797)が編纂、寛政十年に4巻1冊として刊行された私撰和歌集である。浄土真宗の教義、そして、仏教の心をひもとく和歌の集大成として高い価値を持つ。本書はその本文および論考を収録。所収和歌の初句索引付き。
目次
前篇(研究篇)(『浄土真宗玉林和歌集』書誌;『浄土真宗玉林和歌集』巻第一所収の歌人とその撰歌について;覚如・存覚教学と和歌―特に神祇観について;『浄土真宗玉林和歌集』巻第二の蓮如の和歌について)
後篇(翻刻篇)
著者等紹介
大取一馬[オオトリカズマ]
1947年岡山県生。龍谷大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在龍谷大学文学部教授
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