内容説明
１８３２年ドイツの保養地。英人素封家アラン・アーマデイルは死の床で自分が相続した財産に関して恐るべき告白をする。そして自分と同じ名前を持つ息子と、やはり同じ名を持つ仇敵の息子の２人を決して会わせてはならないと遺言。時は流れ１８５０年、イギリスはサマセットシャの漁村でその出会いが実現する。何も知らぬ２人の間には固い友情が育つが、やがて彼等の前に過去の因縁に深く関わる美貌の妊婦が姿を現す―『白衣の女』と『月長石』の間に書かれたコリンズ全盛期の傑作ついに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gkmond
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全盛期代表作の一つという評判に違わぬ前半部だった。絢爛豪華な設定と威風堂々たる話の運びで親子二世代に渡る物語が展開される。テーマは多分、運命と自由意志。全然設定違うのになんか『アドルフに告ぐ』を連想させる。続きが楽しみ。2022/12/31
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