内容説明
旧全集の作品を初め、大正期の長篇小説を中心に評論・詩歌・紀行文などの作品266点を網羅し、浪漫主義から自然主義、そして理想主義へと傾倒していく軌跡を丹念に辿る。従来の花袋像を解き放ち、その巨大な全貌を明らかにする初の決定版全集。
目次
女峰の谷
北伊豆
関東平野の雪
北武蔵野
松川浦に遊ぶ
秩父の山裾
日光と塩原
熊野の山水
秋の京阪の二日
北浦を下る
猊鼻渓を見る
葡萄峠を度る
印旛沼にて
身延の霧
多摩の水源
雪の信濃
晃山再々記
若狭道
北国街道
香山遊記
箱根紀行
備後の山中
日光の山寺で
雪の伊香保
山を越えて伊那へ
耶馬渓の一夜
川について
日光山の奥
碓氷の古道
雪中の木曾
陸羽一匝
春の日光山
山水小記