出版社内容情報
万丸ビルにある食堂は、60年以上前から続く大食堂。名物は10段重ねのソフトクリーム。食べるともう二度と会えないはずの人に会えるとか、信じられないようなことが起こるとか。そんな奇跡がうわさされている。
思いがけない出会い、大切な人との別れ、そして……。時間を行き来しながら食堂での不思議な出会いをたどるうちに、人々を見守る万丸食堂の奇跡の秘密が見えて来ます。
【目次】
内容説明
グリングリングリングリングリン…真剣勝負の10段重ね。60年以上前に建てられたビル6階にある万丸食堂で名物のソフトクリームを食べると―実在する大食堂から生まれたファンタジー。
著者等紹介
山本悦子[ヤマモトエツコ]
愛知県半田市生まれ。小学校教師のかたわら執筆を始め1996年に作家デビュー。『神隠しの教室』で第55回野間児童文芸賞受賞、『先生、しゅくだいわすれました』でホワイトレイブンス2016選定、『マスク越しのおはよう』で第63回日本児童文学者協会賞受賞。日本児童文学者協会会員。「ももたろう」同人。2019年より新美南吉童話賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
風香
9
表紙の絵を見て、これは花巻市の?!とピンと来たので手に取った。作中の「万丸食堂」の名物、人呼んで「奇跡のソフトクリーム」をめぐる連作短篇。このソフトクリームを食べると、時空を超えたり亡くなった人に再会したり、不思議なことが起こる。 震災で県外に避難することに罪悪感を持つ母と、避難所の劣悪な環境ゆえにトイレを我慢する女の子のエピソードは胸が痛いがおばあさんの言葉に涙。「預かった娘」は、際立って続きが読みたくなる物語だった。私の親の故郷であり、行ったことがある場所だからこそ、もう一度足を運びたいと切に思った。2026/05/18
遠い日
7
伝説の万丸食堂。地元の人々に愛され、さまざまなシーンを見つめ続けてきた場所だ。箸でつまめるほどの10段重ねのソフトクリームは、いつもいつでもお客さんたちのお口と心を満足させてきた。出会いあり、別れあり、人に言えない苦境も、みんな包み込んできたソフトクリームだ。今を語りながら不意にファンタジックな時間が立ち現れる不思議。でもそれは決して絵空事ではなく、しっとりとその人の内へと潜んでいく。信じる心がそれを引き起こすように思えてならない。いろいろな祈りが関わっているからこその奇跡なのだと思う。2026/03/14
しまりす
7
岩手県花巻市に実在する食堂をモチーフにした、万丸食堂。万丸食堂の名物ソフトクリーム(本物の写真を拝見しましたがかなり大きい!)には不思議な力があるなんてとてもワクワクしました。 万丸食堂に集う登場人物たちが様々な理由でこの地に訪れ、登場人物に関わる人たちと奇跡のソフトクリームを機に巡り会える。どの物語もドラマティックで舞台を観ているような充実感でした。 YA向け児童書ですがぜひ大人も読んでほしい。 東日本大震災から15年の今読んでほしいです。 #万丸食堂奇跡のソフトクリーム #NetGalleyJP2026/02/23
muroyu
5
児童書YA本。伝説の食堂「万丸食堂」で名物の10段ソフトクリームを食べると不思議なことが起こるファンタジー物語。それぞれの時代の3月と4月のエピソード6編が巡り巡り繋がっている温かく優しいストーリーにほっこりと。岩手県花巻市の「マルカンビル大食堂」がモデル。10段ソフトクリーム、箸ですくって食べてみたい♪ 児童書YA本だが、大人も楽しめる1冊。2026/07/07
さってぃー
3
実際にある食堂をモデルにしたフィクションもの。最近岩手を舞台とした作品によく出会う気がする。去年仙台に行ったけど、めちゃくちゃよかったし、この実際のお店も気になるしもう一回行ってみたい。2026/05/04




