出版社内容情報
クラスのみんなには簡単なことが、テウニスにはできない。でも、ゾウであることが役に立つこともあるし、子どもたちはテウニスが誇らしい。それでも、テウニスは思う。──世界中の人がゾウだったら良いのに……。そうしたら、なにもかもがこんなにややこしくなくてすむのに……と。人間に囲まれて暮らすゾウの男の子の気持ちを17の短いエピソードで描く。どうぶつたちの物語で知られるオランダの国民的作家トーン・テレヘンの物語。
【目次】
1テウニス/2お母さん/3学校/4ハナハナ5エイエンの友だち/6洋服店/7動物園/8音楽教室/9遠足/10ヒミツの手紙/11劇/12〈ふつう〉13鏡/14博物館/15宮殿/16自転車/17池のほとりで/訳者あとがき
内容説明
クラスのみんなには簡単なことが、テウニスにはできない。でも、ゾウであることが役に立つこともあるし、子どもたちはテウニスが誇らしい。それでも、テウニスは思う。世界中の人間がゾウだったら良いのに…。そうしたら、なにもかもがこんなにややこしくなくてすむのに…と。人間に囲まれて暮らすゾウの男の子の気持ちを17のエピソードで描く。どうぶつたちの物語で知られるオランダの国民的作家トーン・テレヘンの物語。
著者等紹介
テレヘン,トーン[テレヘン,トーン] [Tellegen,Toon]
1941年、医師の父とロシア生まれの母のもと、オランダ南部の島で生まれる。ユトレヒト大学で医学を修め、3年間ケニアでマサイ族の医師を務めたのちアムステルダムで医院を開業する。そのかたわらどうぶつたちの物語を幼い娘のために書きはじめ、1984年に『一日もかかさずに』を刊行。以後、どうぶつを主人公とする本を50作以上発表し、オランダの国民的作家となった。国内外の文学賞を多数受賞。1997年に本書で銀の石筆賞受賞。日本では『ハリネズミの願い』(新潮社)で2017年本屋大賞翻訳小説部門受賞
長山さき[ナガヤマサキ]
1963年、神戸生まれ。関西学院大学大学院修士課程修了。文化人類学を学ぶ。1987年にオランダ政府奨学生としてライデン大学に留学。以後オランダに暮らし、現在アムステルダム在住
たまむらさちこ[タマムラサチコ]
1970年、東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業後、オランダ王立美術アカデミーに留学。1995年文化庁芸術インターンシップ国内研究員。イラストレーター、グラフィックデザイナー、美術作家。2020年に第9回MOE創作絵本グランプリ受賞。2021年に受賞作『ポッポポーン』を白泉社より刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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