出版社内容情報
本が大好きなワオキツネザルのワオくん。うっかり気質が重なって、自分で本屋さんになることに。棚を作って本を並べて、読んだり読んでもらったり自分の本を創ったり…。本のお楽しみがいきかう「うっかり書房」はこちらです。
【目次】
内容説明
ほんがだいすきなワオくん。うっかりがたくさんかさなってほんやさんになることに。さあ、ごいっしょいたしましょう!たなをつくってほんをならべて。よんだりよんでもらったり。うっかりほんもつくったり…。ほんのおたのしみがいきかう「うっかり書房」へいらっしゃい!
著者等紹介
そのだえり[ソノダエリ]
1981年生まれ。昭和女子大学にて住居建築学を学んだ後、東洋美術学校グラフィック・デザイン科を卒業。2007年、ボローニャ国際絵本原画展入選。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
166
ただでさえ本が溢れている家の中、読み終えたらまた読み始めて、永遠のように棚を埋め尽くしていく。少しずつでも減らさないといけないはずなのに、これもあれもそれも、あらゆる本に思い出が生まれて、どうしたらいいのかわからなくてフクロウに相談する。たくさんの本を読み続けていると、途切れることのないもう一つの世界を感じられて、そこを歩く人々と出会い、新たな物語を見つける。ワオくんは整理しようとしたけれど、愛したものを失うのはとても難しいこと。自分のためだけでなく誰かに届けられる幸せを感じたとき、本と人は紡がれていく。2025/07/12
ふじ
12
読みながら、本好きの顔が綻ぶことが詰まってる絵本だなと思いました。本好きの主人公、本が好きすぎて本が膨大に増えてしまって…自分の好きが誰かの役に立つ。生きててこんなありがたい話はないよね。見開きの笑顔が良かったなぁ。#NetGalley2025/06/20
遠い日
7
全ての本好きの人へのエールのようなお話。本が好き過ぎて、どの本も手放したくないワオくんが考えたすてきな方法。手元にずっと置くより、読んだ本はみんなでシェアする方が、たくさんの人に読んでもらえるという本屋さん。好きなお話は誰かと共有したいし、もっとおもしろい本を求めて誰かに紹介してもらいたい。ワオくんが図らずも実践した本へのアプローチもすばらしかった。「読む」だけではなく、「書く」、語る」などの本への関わり方があるとわかります。ワオくんの本屋、ぜひ行ってみたいです!2025/07/18
たくさん
2
我が家でも本の置き場に困ってしまったり、同じ本を買ってしまうことは多いです。だって心に響くのって、こういうのがあこがれっていう感じはいつも同じだものねっていう言い訳。そういう私もワオくんと同じようなうっかりを持っているからよくわかる。些細なきっかけで本を作る側になるワオくんの凄い所は、誰にでもできるところじゃない才能にすっと適性があったというところ。うっかり、みんなからあこがれられて適正も発揮される、うっかりラッキーくんっていうのが凄いな。#NetGalleyJP 2025/07/24
風池
2
本好きには夢のような話。うっかりというのがほのぼのしていていいわ。 本好きが集まれる素敵な場所にもなり、本も出して、羨ましいくらいだわ。絵も可愛らしいし、おすすめだわね。2025/07/20