出版社内容情報
本が大好きなワオキツネザルのワオくん。うっかり気質が重なって、自分で本屋さんになることに。棚を作って本を並べて、読んだり読んでもらったり自分の本を創ったり…。本のお楽しみがいきかう「うっかり書房」はこちらです。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
162
ただでさえ本が溢れている家の中、読み終えたらまた読み始めて、永遠のように棚を埋め尽くしていく。少しずつでも減らさないといけないはずなのに、これもあれもそれも、あらゆる本に思い出が生まれて、どうしたらいいのかわからなくてフクロウに相談する。たくさんの本を読み続けていると、途切れることのないもう一つの世界を感じられて、そこを歩く人々と出会い、新たな物語を見つける。ワオくんは整理しようとしたけれど、愛したものを失うのはとても難しいこと。自分のためだけでなく誰かに届けられる幸せを感じたとき、本と人は紡がれていく。2025/07/12
ふじ
11
読みながら、本好きの顔が綻ぶことが詰まってる絵本だなと思いました。本好きの主人公、本が好きすぎて本が膨大に増えてしまって…自分の好きが誰かの役に立つ。生きててこんなありがたい話はないよね。見開きの笑顔が良かったなぁ。#NetGalley2025/06/20
遠い日
5
全ての本好きの人へのエールのようなお話。本が好き過ぎて、どの本も手放したくないワオくんが考えたすてきな方法。手元にずっと置くより、読んだ本はみんなでシェアする方が、たくさんの人に読んでもらえるという本屋さん。好きなお話は誰かと共有したいし、もっとおもしろい本を求めて誰かに紹介してもらいたい。ワオくんが図らずも実践した本へのアプローチもすばらしかった。「読む」だけではなく、「書く」、語る」などの本への関わり方があるとわかります。ワオくんの本屋、ぜひ行ってみたいです!2025/07/18
kitoちゃん
1
本で溢れかえった家が倒壊。大好きな本をみんなにも読んでもらおうと本屋さんを開店するワオくんのお話。倒壊してもニコニコしている両親素晴らしすぎる。『好き』って想いのその先が描かれているのが素敵だった。本好きならきっと大共感間違いなしな絵本。2025/07/19