出版社内容情報
レモンの木がめじるしのおうちでお茶会が開かれます。お隣さんを待ちますがなかなかやってこず、お迎えにいくと洋服に迷う姿が。選ぶのを手伝い、もうひとつのお隣さんもやってきて、さあ、嬉しい楽しい時間の始まりです。
内容説明
しょうたいじょうがとどいたら、うれしいたのしいじかんのはじまりです。
著者等紹介
こみねゆら[コミネユラ]
熊本県に生まれる。東京藝術大学美術学部絵画科卒業。同大学院で油画を学び修了。1985年、フランス政府給費留学生として渡仏。エコール・デ・ボザールで学ぶ。フランス滞在中の1992年、絵本『Les deux Soeurs』でデビュー。1994年帰国。絵本作家、イラストレーター、人形作家として活躍。『オルゴールのくるくるちゃん』で第47回講談社出版文化賞絵本賞を受賞。『さくら子のたんじょう日』(文・宮川ひろ/童心社)で第10回、『ともだちできたよ』(文・内田麟太郎/文研出版)で第18回日本絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
153
今日は隣の家の友だちをお誘いしたの。お茶に来ませんか。まだかな。どうしたのかな。待っている少女、誘われてウキウキしている少女、お互いの気持ちが描かれている。楽しみな予定が入ると、その日だけではなくてそれまでの時間までもがうれしくなって、何を着て行こうかな、どんなお話をしようかなと考えているだけで幸せな気分になれるもの。みんなが集まって、お父さんが不思議なものを発見して、そして夢広がる展開になっていく素敵な絵本。物語の終わりにも少女の楽しさが描かれていて、作者のやさしくてあたたかな眼差しが伝わってくるよう。2025/03/23
anne@灯れ松明の火
19
新着棚で。お隣の家の三姉妹を、お茶に誘った女の子。待ちきれずに呼びに行くと、服が決まらず、困っている。服選びも一緒に楽しむ。お茶を始めようとしたら、お父さんが呼ねで……。不思議な展開にワクワクしていたら、最後に、もう一つ! 細かく細かく、丁寧に描かれた絵が見事。2025/05/18
イカまりこ
7
先に読んだ母が「これ難しくて分からない」と言って渡してきた。最後で意味分かる系というか、想像力を働かせて読んでね、というお話。きっと子供はスッとお話の世界に入れて共感するだろうけどね。なんとなく思うのはページの随所に伏線としての人影が入ってたらな~と。見返した時に女の子の指先だと分かるとか、女の子のまばたきの瞬間の暗転があるとかw 大人である母は事件性を感じたらしく、こわいこわい言ってましたw2025/06/10
mntmt
7
壁紙とかカーペット、ベッドカバー、ティーカップにコースター。細かい柄の描き込みが愛らしい。素敵💓2025/05/18
遠い日
5
ミニマムな世界が大好きなので、物語に引き込まれうっとりと読みました。 きっとわたしはこの女の子と同じ気持ちと目線で、あの場所にいたのだと思います。 「お茶に来ませんか?」という魅惑的なお誘いに、うきうきわくわく。思いがけないご招待の人々もいて、賑やかな空気に気持ちが舞い上がる。 こみねゆらさんのやさしくて明るくて、こまごまとした絵が楽しくて! 最後に物語のしかけを見せてもらっても、しばしこちらの世界に戻って来れませんでした。 それくらい気持ちを掴まれていました。2025/05/05
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