出版社内容情報
つぐちゃんとハリーが迷いこんだのは〈そらのゆうえんち〉。そこはすでに閉園していて、さみしげな支配人さんだけがいます。一日かぎりの復活をさせることになり、そこできこえてきたのは、だれかの心にしまいこまれた声……。
内容説明
下界からたびだったひとびとがいこう“そらのきっさてん”。そこではたらく、つぐちゃんとハリーがまよいこんだのは“そらのゆうえんち”。たのしそう、とはいってみたけれど、にぎやかなおとはきこえません。それでも、だれかのこころにしまいこまれたこえがどこからかきこえてきます。“そらのゆうえんち”はさみしいところ?それとも…?
著者等紹介
くまくら珠美[クマクラタマミ]
神奈川県生まれ。猫絵作家/画家/漫画家。雑誌や書籍の装画や猫をモチーフにしたグッズ制作、イベントのキービジュアルなども制作。ギャラリーや百貨店で個展・原画展を開催し、絵画作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ぶち
72
つぐちゃんとハリーが迷いこんだのは"そらのゆうえんち"。そこはすでに閉園していて、とても寂しそうな場所。そこには寂し気な支配人さんがいました。 喫茶店のみんなで、遊園地を一日だけ貸切ることにしました。みんなで掃除してアトラクションを修理して、いろんなお店も用意して… とても楽しく過ごしました。そして閉園時間になると美しいメロディが流れてきます。それは、支配人と行き違いになっていたバイオリニストの奏でるものでした。大好きだった人との再会に自然と涙があふれてきます。2025/04/18
ひらちゃん
39
星の金平糖ハンターツグちゃんが見つけた閉園している遊園地。支配人にはなかなか話したくない事があるのかな?みんなの努力でまた開かれた遊園地はとっても心安らぐ場所になりました。そして支配人さんも心残りとなっていたバイオリニストさんとの約束が果たせて良かった。あったかい気持ちになれました。2025/06/02
よこたん
32
外界から旅立った人びと(動物たちも)が集う場所が、そらにある。そこで穏やかに暮らすものがあれば、外界への未練を残すものもいる。楽しい場所でも、どこか気持ちは晴れない。会いたい人に会えぬまま来てしまったから。そらで再会できたということは、双方とも…なのだけれど、手を取り合う姿に、こちらも安堵の涙がこぼれた。遠い昔にお別れしたかわいい私の犬も、こうやって待っていてくれるなら、と静かに願う。ゆうえんちの売店の、すごくながいソフトクリームが素敵。サイダーあじのゼリーでできたトランポリンで、ぴょんぴょんしたい。2025/01/23
anne@灯れ松明の火
22
「ほしのこんぺいとうハンター」を入れると、シリーズ5。なかなか出会えず、読友さんご紹介で予約。下界から旅立った人の憩いの場「そらのきっさてん」。そこで働く、つぐちゃんとハリーが迷い込んだ「そらのゆうえんち」は閉園した寂しい場所だった。ふたりに帰るよう促した支配人のおじいさんも寂しそう。一日だけでも復活できないかと思いついたふたりのお蔭で、素敵な変化が……! 「慌てず、自分らしく過ごしていれば、きっと再会できる」支配人猫の言葉が温かい。2025/05/17
Mer
9
そらの絵本シリーズ4弾。つぐちゃんとハリーが見つけた空の遊園地。事情があって閉園しているけど、そこには支配人がずっと遊園地を守っていました…このシリーズはどうしたって切なくて、会えない人に会いたくなってしまうから本当は読まないようにしたいのに、どうしても読んでしまう。これも本の持つ魅力なんだろうな。でもやっぱり切なく悲しくなってしまうなぁw 2024/12/19