出版社内容情報
つぐちゃんとハリーが迷いこんだのは〈そらのゆうえんち〉。そこはすでに閉園していて、さみしげな支配人さんだけがいます。一日かぎりの復活をさせることになり、そこできこえてきたのは、だれかの心にしまいこまれた声……。
内容説明
下界からたびだったひとびとがいこう“そらのきっさてん”。そこではたらく、つぐちゃんとハリーがまよいこんだのは“そらのゆうえんち”。たのしそう、とはいってみたけれど、にぎやかなおとはきこえません。それでも、だれかのこころにしまいこまれたこえがどこからかきこえてきます。“そらのゆうえんち”はさみしいところ?それとも…?
著者等紹介
くまくら珠美[クマクラタマミ]
神奈川県生まれ。猫絵作家/画家/漫画家。雑誌や書籍の装画や猫をモチーフにしたグッズ制作、イベントのキービジュアルなども制作。ギャラリーや百貨店で個展・原画展を開催し、絵画作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
70
つぐちゃんとハリーが迷いこんだのは"そらのゆうえんち"。そこはすでに閉園していて、とても寂しそうな場所。そこには寂し気な支配人さんがいました。 喫茶店のみんなで、遊園地を一日だけ貸切ることにしました。みんなで掃除してアトラクションを修理して、いろんなお店も用意して… とても楽しく過ごしました。そして閉園時間になると美しいメロディが流れてきます。それは、支配人と行き違いになっていたバイオリニストの奏でるものでした。大好きだった人との再会に自然と涙があふれてきます。2025/04/18
よこたん
31
外界から旅立った人びと(動物たちも)が集う場所が、そらにある。そこで穏やかに暮らすものがあれば、外界への未練を残すものもいる。楽しい場所でも、どこか気持ちは晴れない。会いたい人に会えぬまま来てしまったから。そらで再会できたということは、双方とも…なのだけれど、手を取り合う姿に、こちらも安堵の涙がこぼれた。遠い昔にお別れしたかわいい私の犬も、こうやって待っていてくれるなら、と静かに願う。ゆうえんちの売店の、すごくながいソフトクリームが素敵。サイダーあじのゼリーでできたトランポリンで、ぴょんぴょんしたい。2025/01/23
Mer
9
そらの絵本シリーズ4弾。つぐちゃんとハリーが見つけた空の遊園地。事情があって閉園しているけど、そこには支配人がずっと遊園地を守っていました…このシリーズはどうしたって切なくて、会えない人に会いたくなってしまうから本当は読まないようにしたいのに、どうしても読んでしまう。これも本の持つ魅力なんだろうな。でもやっぱり切なく悲しくなってしまうなぁw 2024/12/19
ぐりとぐら
8
つぐちゃんとハリーは、閉園した遊園地へ。ハリーは、つぐちゃんの行動をハラハラしながら見ているが、なかなかうまくいっているよね。遊園地を1日お祭りにして、みんな楽しそう。支配人は下界で、遊園地のバイオリニストと約束していたのに、一緒に暮らせなかった後悔があるようだが、再会できてよかった。2025/03/15
遠い日
3
シリーズ4。どこかほろりとさせられる部分もあって、今回も、お空の住人となった後も、約束を守りたいと思い続けている遊園地の支配人やきじねこさんのように、下界でのことが忘れられないままの気持ちにぎゅっと胸絞られました。閑散とした遊園地が、つぐちゃんとハリーたちの努力と希望によって、誰にも開かれた心安らげる場所となったこと、喜ばしいです。でも、彼らは一生懸命生きたからこそ、空の上でもいろいろな思いを交錯しながら、関わり合っていけるのでしょう。シリーズでいちばん好きな作品となりました。#NetGalleyJP2024/11/19
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