出版社内容情報
白河・鳥羽とつづく院政時代、崇徳上皇を支持する勢力と、後白河天皇を支持する勢力が、対立を深めていた。その背景にある、天皇家・摂関家の権力争いや、武家の内部闘争など、さまざまな要因が絡み合って、ついに<保元の乱>が勃発する。結果、勢力を増してきた武士、平清盛・源義朝らを味方につけた後白河派が圧勝する。しかし、勝者のあいだでも、政治の主導権をめぐり、さらなる分裂が生まれる。後白河の側近として権力をもつ信西と藤原信頼の対立、平清盛にたいする源義朝の不満などが引き金になって、<平治の乱>が勃発する!
内容説明
白河、鳥羽とつづく院政の時代―皇位継承をめぐって、崇徳上皇を支持する勢力と、後白河天皇を支持する勢力が、対立を深めていく。強い兵力を持つ側が、優位に立つことができる。武家の頂点に立つ平清盛は、どちらに味方するのか?勝者と敗者がめまぐるしく入れ替わる保元の乱・平治の乱がはじまる…。
著者等紹介
小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー
斎賀時人[サイガトキヒト]
兵庫県出身。嵯峨美術短期大学非常勤講師。フリーランスのイラストレーターとして活動。書籍の装画を中心にCD、広告、ゲーム等のアートワークを手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
67
日本の乱③保元(ほうげん)の乱と平治(へいじ)の乱▽親子兄弟の権力争いのため、藤原多いしかも名前が似ててわからなくなる。「白河」と「後白河」は別人だし日本史苦手あるあるのワケワカランだよねぇ。巻頭に登場人物の関係・系図あり。要は、朝廷(天皇)の権力争いに武士の武力を使う中、策略家の平清盛(きよもり)がどうやって権力を手中に治めたかが描かれている。源頼朝(よりとも)の父、源義朝(よしとも)が生き生きとしている。人の思惑は他人には分からず不明は多いけれど、歴史は面白いと思わせる物語です。良本。2024.9刊2024/11/22