出版社内容情報
日野富子は、室町幕府将軍・足利義政の正妻になったが、後継ぎになる男子をなかなか産めずにいた。そこで義政は、弟の義視(よしみ)を後継ぎにすると決めた。その直後、富子は男子・義尚(よしひさ)を出産したことから、幕府の有力者たちが、後継をめぐって対立していく。やがて多くの者を巻き込んで、京都の街では、東軍と西軍に分かれた戦いが始まる。「応仁の乱」として知られるこの戦いは、11年間も続くことになる。
内容説明
日野富子は、室町幕府将軍・足利義政の正妻になったが、後継ぎになる男子をなかなか産めずにいた。そこで義政は、弟の義視を後継ぎにすると決めた。その直後、富子が義尚を出産したことから、幕府の有力者たちが、後継ぎをめぐって対立していく。やがて京都の街で、東軍と西軍に分かれた終わらない戦い、応仁の乱が始まる―。
著者等紹介
小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー
斎賀時人[サイガトキヒト]
兵庫県出身。嵯峨美術短期大学非常勤講師。フリーランスのイラストレーターとして活動。書籍の装画を中心にCD、広告、ゲーム等のアートワークを手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
71
児童書。ストーリーで読む日本史。京都人がいう「先の戦争はひどかった」は太平洋戦争ではなく(557年前の)応仁の乱、とは聞いたことがある▽室町幕府将軍、足利義政の正妻日野富子(ひのとみこ)視点から、応仁の乱の始まりと経緯が語られる。11年も続き京都の都と民を焼いた戦乱は、足利義政の優柔不断な政治下手から始まる。養子と実子の跡目争いがあり、場当たり的な判断では事は収まらない。今日の味方が明日の敵になり、乱暴者は死ぬまで頑固を貫く▽物語として分かりやすかったです。ここから戦国時代が始まるのか。2024.4刊2024/11/19
だけど松本
4
大混乱。ページを何度も遡りながら読む。2024/12/12
とも
4
図書館本 日本史の教科書を確認したくなる2024/09/29
Tanabata
0
日野富子が悪女ではなくダメ夫に代わって幕府を支えた気骨ある女性として描かれていた✨ それにしても、#小前亮 氏が小学生仕様に人間関係をスッキリ整理して小説化したのにそれでもやっぱり混乱する人間模様。 それにしても、政治的にはアレだった(小説では徹底的に低脳野郎として描かれてる)足利義政の趣味三昧が、東山文化として結実し、茶道花道枯山水銀閣など侘び寂び✨の境地として日本の唯一無二の財産となっているという皮肉。何が幸いするかなんてわからないものですよね〜ƪ(˘⌣˘)ʃ2025/11/28




