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出版社内容情報
その豊かな感受性で故郷プロヴァンスの風物を描いた、ドーデの短編16作を厳選。細やかな観察眼で記した手帳へのメモを活用し客観性を追求しつつ、人間の弱さを深い情をもっていきいきとすくいあげた作品群は今なお古びない。
内容説明
「罪は犯すはしから、赦される」その手は救いか誘惑か重い足どり響く空樽。名作がスラスラよめる!世界文学旅行へお連れします。
著者等紹介
ドーデ,アルフォンス[ドーデ,アルフォンス] [Daudet,Alphonse]
1840年フランス・ニームに生まれる。豊かな感受性で故郷プロヴァンスの風物を描く。また細やかな観察眼で客観性を追求しつつ、人間の弱さを深い情をもっていきいきとすくいあげた。1897年没
平岡敦[ヒラオカアツシ]
1955年千葉市に生まれる。早稲田大学文学部卒業。中央大学大学院修了。フランス文学翻訳家。『天国でまた会おう』で日本翻訳家協会翻訳特別賞を、『オペラ座の怪人』で日仏翻訳文学賞を受賞
ヨシタケシンスケ[ヨシタケシンスケ]
1973年神奈川県に生まれる。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。『りんごかもしれない』で産経児童出版文化賞美術賞などを『もうぬげない』でボローニャ・ラガッツィ賞特別賞などを『つまんないつまんない』でニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン2号
9
フランスの作家、ドーデの『風車小屋だより』と『月曜物語』から全部で16の短編が編まれたショートセレクション。理論社の世界ショートセレクションの25巻目。ユーモラスな話、悲しい話、恐ろしい話、ロマンチックな話、戦争と関わる話など多彩な短編集で、「最後の授業」「アルルの女」などはよく知られているかもしれない。特に前者はかつて教科書にも掲載されていた。後者はビゼーの音楽の方が有名かも知れない。いろんなお話が次々と繰り出され、ドーデの引き出しの豊かさが伺える。2024/03/20
安土留之
3
ドーデの作品は、小学生の頃、子供むけの世界文学全集のなかの一冊として読んだ。再読してみて、どれも小品ながら、ウィットと諧謔に満ちていて面白かった。本来のフランス語の意味でのコント集。 近代化のなかで取り残された人間を描いた『コルニーユ親方の秘密』、『フランスの魔女』が私にとってのベストだった。2024/04/14
海さん
2
最初、知らないと思っていたけど、読んでみたら「最後の授業」の作者だったのね。ちょっと笑える話もあり、普仏戦争の時代が舞台ということで悲しい話もあり、いろいろなテイストの話があって楽しめた。このシリーズは読んでから扉絵を見る流れになっている。ヨシタケシンスケさんのイラストが本当に好き。2024/04/12
mick
1
大人の寓話集のよう。「最後の授業」は有名なので子供の頃に読んだ覚えがあったが、歴史的背景などが分かって読むとまた違う思いで捉えられる。他のいくつかの作品も、子供の頃に読んだらぴんと来なかっただろうと思った。2024/04/13