内容説明
みんなでいこううみへかえろう。風景がしずかに語りかけてくる、海と大地のものがたり。
著者等紹介
梨木香歩[ナシキカホ]
1959年生まれ。作品に『西の魔女が死んだ』など。絵本、エッセイも
小沢さかえ[オザワサカエ]
1980年生まれ。画家。京都造形芸術大学芸術学部洋画コース卒業後、ウィーン造形美術大学に4年間留学。タブロー画家として活動するかたわら、子どもの本の絵を描きはじめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麦ちゃんの下僕
213
読友さんのレビューで気になっていた絵本。400万年前の「古琵琶湖」誕生~次第に移動しながら現在の位置・大きさに落ち着くまでの過程が、擬人化された「びわこさん」の“旅”という形で表現されています。文章は梨木香歩さん・絵は小沢さかえさんが担当されていますが…何と言っても小沢さんの絵が素敵ですね!特に“水”の表現が魅力的ですし…「びわこさん」を取り巻く生物や植物も(決して緻密な描写ではないのに)すごくリアルさを感じます!“学術的な確実さ”と“童話的な想像”がミックスされた、ぜひ子供に読んでもらいたい作品ですね。2021/04/25
KAZOO
138
梨木さんの絵本としては2冊目です。小沢さかえさんの絵が非常にきれいな感じで琵琶湖の昔のイメージはこのような感じであったのだろうという気がします。散文詩のような文章とこの絵を見ているだけで癒やされる感じがします。2021/03/24
やま
106
絵がとても良いです。この絵本は、400万年前に生まれた娘が、魚たちを引き連れて母なる海(琵琶湖)に戻るため、旅(川)をして行く様を描かれています。小沢さんは、油絵で描かれています。特に印象に残ったのは、魚が生きているように描かれている事です。そして繁殖期の魚(サケ)には、鼻曲がりと呼ばれる独特の戦闘的な顔立ちで描かれています。小沢さんの絵を見るのは初めてですが、今後は見て行きたいと思います。絵本の大きさは、A4用紙に近いような大きさです。開くとA3用紙ぐらいの大きさのため、絵には迫力があります。🌿続く→2021/04/19
☆よいこ
103
絵本。琵琶湖が擬人化して、その歴史を自ら語る絵本。4百年前に生まれた「びわこさん」は海だった頃を懐かしみ、たくさんの生き物植物とともに時間を旅して、現在に至る。幻想的な雰囲気の絵本。読み聞かせ可だけど、解説がなければよくわからない。そして、琵琶湖の歴史を全く知らない私に説明できるスキルがない。でもイラストはとても素敵です。ずっと眺めていたくなる。2021/01/31
イスタ
92
びわこさんは400万歳なんですね。湖は大好きです。素敵な絵で見てるだけで癒されました。梨木さんが絵本を書いてること、はじめて知りました。2021/03/28