内容説明
「もし、あのもし」まいごになったそのひとがいった。「わたくし、しにがみでございます」しにがみって…あの!?ぼくにふきつなことがおこっちゃうの!?っていうか!しにがみがまいごってどういうこと!?
著者等紹介
いとうみく[イトウミク]
神奈川県生まれ。『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞、『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞を受賞。『二日月』(そうえん社)『チキン!』(文研出版)が第62回、第63回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選定される。「季節風」同人
田中映理[タナカエリ]
千葉県生まれ。保護犬の譲渡活動など動物関連の仕事を続けながら絵を描きつづけている。展示のほか、雑誌の絵、雑貨制作でも活躍中。単行本の作品は『まいごのしにがみ』が初めてとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
68
児童書。低学年~▽公園にひとり取り残されたぼくの前に現れた黒い服のおじさん。おじさんは実は死神で、道案内をして欲しいという。話を聞くと、どうやら死神の落ちこぼれらしい。情にもろくて成績が上がらないと涙を零す死神だった。▽怖くない死神。結局転職してるし、ほのぼのしたお話でした。
ヒラP@ehon.gohon
38
死神の話なのに、心が暖まる優しいお話でした。 非人情的な死神のイメージを払拭するようなお話で、応援もしたくなりました。 死神としては駄目なのかも知れませんが、人の涙にもろい死神、花を愛でる死神に悪い人はいません。 方向音痴なのがたまにきずでしたが。2021/01/07
こゆ
30
小3に読み聞かせ。ある日、ぼくに話しかけてきた迷子のおじさんは死神だった。見た目はちょっと哀愁漂う、普通のおじさん。情にもろいせいで成績は万年最下位だと言う死神の道案内をしてあげることに。深く考えず読んでいたら、予想外の展開で面白かった。おじさんのキャラが癖になるし、男の子も素直な気持ちの良い子で、ずっと二人の会話を聞いていたい感じ。母の死への恐れが移ったのか、最近息子も「死ぬのが怖い」と怯えるようになった。この世界の死神のように安全で快適にあの世に案内してもらえるなら、死神がいてもいいかな。2022/11/10
七色一味
28
読破。え、死神さん転職しちゃったよ‼️2020/07/10
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
18
これから死ぬ人を迎えにきた死神ですが、迷子になってしまい、かくれんぼしていたぼくに話しかけます。ぼくは親切に探してあげますが、死神の手伝いをするのが怖くなり別れます。ひとりになった死神は案内する人を見つけるのですが…。心優しい死神がその後転職する姿に、仕事というテーマでも紹介できそうです。2020/08/22
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