内容説明
『イナバさんは、忘れ物が多い』通勤電車での帰り道、ついつい寝こんでしまうイナバさん。とうぜん、電車に置き忘れた物も多くて…。『夜のカフェテラス』絵画展のチケットをもらったイナバさん、ふつう程度に芸術に興味はありますが、人混みは苦手で…。『イナバさん、影を追いかける』イナバさんの影が逃げだしたので、さあたいへん。追いかけて乗りこんだ電車はみょうな電車でした。ゆかいで、だきしめたくなる白ウサギファンタジー。
著者等紹介
野見山響子[ノミヤマキョウコ]
1978年埼玉県に生まれる。東京農業大学応用生物科学部バイオサイエンス学科卒業。在学中から版画制作をはじめ、2006年よりフリーのイラストレーターとして活躍。おもにゴム版画によるイラストレーションを制作。個展も数多く開催。初めて文と絵(今回はペン画)の両方を手がけた『イナバさん!』の白ウサギはイラストでずっと描いてきたキャラクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
100
児童書。表紙を見て予約してたら意外に厚みのあるボリューム感。郵便局で働いているイナバさんは地下鉄に乗って通勤している。忘れん坊でマイペースなイナバさんが不思議な世界に巻き込まれるお話が3つ[イナバさんは、忘れ物が多い]電車にカバンを置き忘れたイナバさんは、終着駅まで取りに行く。慌てて飛び乗った電車で不思議なことがおこる。[夜のカフェテラス]美術展に出かけたイナバさんは絵画の中に迷い込む[イナバさん、影を追いかける]逃げ出した影を追って電車の乗るとまたまた不思議な世界にたどり着く。帰りは夜行バス▽愉快2021/09/08
yumiha
45
これも大阪府本の帯コンクールで人気のあった児童書。イナバさんは、もちろんウサギ(因幡の白兎だからね)。ファンタジックな世界の不思議を楽しむ。落とし物からすれば、「紛失した者」を探すという発想の転換は、なるほどと思う。「夜のカフェテラス」は、もちろんゴッホの絵の世界に 迷い込む。私も入ってみたいぞ。イナバさんの影が逃げ出し勝手に踊りだす世界も逆転の発想。マジックミラーで影の持ち主を捜す。でも、子どもに人気の理由は、わからなかった。2020/11/24
ケ・セラ・セラ
25
電車で片道40分かけて通勤している白ウサギのイナバさん。うっかりやさんのイナバさんは、もうひとつの世界に迷い込みやすい体質のようです。イナバさんが体験する、ちょっと不思議で夢のあるSFファンタジー3篇。あたふたするイナバさんに親近感があり、楽しい内容でした。たたらをふみとか久方ぶりにとか、言い回しが少し気になったかな。2020/10/25
shiho♪
22
素早い、賢いウサギのイメージとは反対の、のんびり・うっかりもののウサギ、イナバさん。 でもなぜか愛らしく感じるのは、イラストのおかげかな。 イナバさんは、いつもぼーっとしてるから、いつの間にか違う世界に引き込まれてしまいます。 まったりと楽しめる、ゆるゆるファンタジー。3編収録。2020/10/10
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
イナバさんは、私たちの住む世界に近い世界、でも別世界。うさぎのイナバさんは郵便局員。上着は着るけどズボンは履いていません(笑)おはなしが3編。『イナバさんは、忘れ物が多い』不思議な電車に乗ってしまったイナバさん。このおはなしに出てくるマキネさんがまた謎な駅員さんです。『夜のカフェテラス』いつもの喫茶店のマスターに絵画展のチケットを貰い行くのですが、そこでも不思議な体験を。『イナバさん、影を追いかける』自分と離れてしまった影を追いかけると…。再びマキネさん登場!→2020/03/04
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