内容説明
トガリネズミのトガリィじいさんの若き日の冒険のものがたり。トガリ山のてっぺんをめざすトガリィとテントウムシのテント。森に月がのぼると、キノコたちが、うたい、おどり、とびはね…。自然の豊かさ奥ふかさを描く絵本作家いわむらかずおの長編絵ものがたり全1200ページ+口絵全100余ページ、シリーズ新装版。
著者等紹介
いわむらかずお[イワムラカズオ]
1939年東京に生まれる。東京藝術大学工芸科卒業。1975年東京を離れ、家族とともに栃木県益子町に移り住む。『14ひきのあさごはん』(童心社)で絵本にっぽん賞、『14ひきのやまいも』で小学館絵画賞、『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(偕成社)でサンケイ児童出版文化賞、『かんがえるカエルくん』(福音館書店)で講談社出版文化賞絵本賞、エリックカールとの合作『どこへ行くの?To See My Friend!』(童心社)でピアレンツ・チョイス賞(アメリカ)受賞。1998年栃木県那珂川町に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を設立。絵本・自然・こどもをテーマに活動を続けている。2014年、フランス藝術文化勲章シュヴァリエを受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケ・セラ・セラ
17
このシリーズ、どれも表紙を開くなり描かれたカラーページ、物語が終わったところから裏表紙までのカラーページ、これがとても素敵。何処からともなく現れて、予知めいたことを呟いて立ち去るヒキガエル。時々現れる鈴を付けたネコ。キツネに追われ相棒のテントと逸れたりの危機一髪も。シリーズ今作は天に帰るために雷を求めて進むキノコたちとの遭遇。キノコたちが歩いておしゃべりしたり歌ったり。トガリ山のてっぺんを目指して、小さなトガリネズミのトガリィとテントウムシのテントの、わくわくハラハラの大冒険は続きます。2025/01/18
ヒラP@ehon.gohon
17
トガリ山のぼうけんシリーズの3冊目です。 トガリネズミの視点から、山の生き物や植物が擬人化されて、生き生きと描かれています。 山の中で、見過ごして通り過ぎてしまいそうな風景の中で、とても細かい描写に臨場感があります。2022/08/05
遠い日
4
シリーズ3。まだまだ遠いトガリ山。トガリィとテントの旅は続く。モノクロですが、とにかくいわむらかずおさんの豊富な挿絵が美しい。食う食われるの世界は自然界の必然で、トガリィたちも身の危険をかわしながら進んでいく。タイトルにあるように、月の下のキノコの世界が幻想的で少し恐ろしく、またファンタジックな美しさを湛えて密やかな営みを垣間見させてくれました。2022/10/06
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