内容説明
「ようい、どん」えみちゃんが、かけ声をかけるとぱっとあらわれて、にゃーとこたえるねこ。いつのまにか「どん」という名前になりました。きょうは、どん、来るかな?雨の日、風の日、雪の日にきまってあそびにやってくるどん。ねこと女の子のなかよしで自由なかんけい。
著者等紹介
岡野かおる子[オカノカオルコ]
1929年東京生まれ。東京農業教育専門学校(現・筑波大学)附設女子部卒業。科学雑誌の編集、科学映画の企画・脚本などを経て、1964年『銀色ラッコのなみだ―北の海の物語』で産経児童出版文化賞、NHK児童文学奨励賞、動物愛護協会賞を受賞。その後も科学的な動物観察と描写力で多くの作品を発表し、野間児童文芸賞推奨作品賞、講談社出版文化賞など受賞。文と絵共に手がけた作品も多く、銀座鳩居堂にて絵画個展15回。脚本・編集を担当した『岡野薫子の作品世界―文と絵と』(桜映画社)で2002年教育映像祭ビデオ教養部門・優秀作品賞受賞。2014年児童文化功労賞(日本児童文芸家協会)受賞
上路ナオ子[ウエジナオコ]
1966年東京生まれ。イラストレーション青山塾修了。日本中をバイクで走り絵を描く。2005年ギャラリーハウスマヤ「挿画を描くコンペティション」準グランプリ、2011年HBギャラリーファイルコンペ大賞鈴木成一賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひらちゃん
65
雨の日や風の日、えみちゃんが心細くひとりお留守番しているとやってくる黒猫のどん。そんな時はおしゃべり出来るどんなのに外で会うとにゃあ。これは勝手な大人の想像ですが。どんがしゃべるのは、えみちゃんしかいなく心細い時だけ。えみちゃんの夢の中なのではないかしら?なんてね(笑)だってちょっと不思議な話だったし。今年の中学年の課題図書だそう。感想文を書く子供たちはもっと穢れのない感想を書くのだろうなぁ。2017/08/04
mocha
61
【にゃんこまつり2022】雨の日にやって来るくろねこのどん。いつもは呼んでも知らん顔なのに、気が向けばおままごとや学校ごっこに付き合う。かと思えばこわい黒ひょうみたいになる。とても猫らしいのだけど、どこか違和感が…。2016年刊行だけど、作品が書かれたのはもう40年も前だと知って腑に落ちた。猫は自由を愛する生きもの。飼い猫よりのら猫の方が幸せ、的な感覚が一般的だった時代のお話。2022/02/20
ミーコ
33
課題図書でした。えみちゃんと よーいどん!と言ったら現れる野良猫のどん"とのお話・・・。読み終わってしまうと余り印象残らずー。感想は難しく思います。どんの友達を連れて来て 煮干しを使って算数のお勉強をする場面は面白かったです。2018/06/17
ネムコ
33
四冊の絵本を一冊にまとめた本。課題図書だというから、一つのお話だと思ったのですが違いました。絵本には絵本にふさわしい長さ、単行本には単行本にふさわしいストーリーがあると思う。そう言えば昔、固い表紙の小さな絵本を三冊とか四冊、一つの箱にいれたセットがあったけど、ちゃんと意味があったんだなぁ。正直、なんとも感想が書きにくいです、この本!2017/10/02
たまきら
30
読み友さんから。猫の絵がかわいくて。…えみちゃんはいたずら書きみたいなのもおかしい。雨の日だけあらわれるきまぐれでちょっと不思議なクロネコ・どん。商店街に住む地域ネコが、かわいがられているおうちごとに名前が違ってもうけいれている…あんなかんじのふんわりとした人間と猫の関係が愛しいお話です。残念ながらオタマさんにはうけませんでした。2019/03/06