出版社内容情報
日本は森の多い国です。それぞれの土地でさまざまに日本人は木を利用してきました。
適材適所ーこの道具には、「この木でなければ」の理由があります。
日本人の衣・食・住のすべてに関わってきたさまざまな「木」とその利用例をビジュアルで紹介。
内容説明
材木をテーマに、わたしたち日本人が丸太や板からつくってきたものを見ていきます。
目次
材―材木とは
家―木の家
米―稲作と木
土―土木と木
橋―木の橋
船―木の船
木を加工する道具
器―木のうつわ
暮―暮らしと木の道具
遊―木と遊具
著者等紹介
ゆのきようこ[ユノキヨウコ]
柚木陽子。1950年東京に生まれる。千葉大学理学部生物学科卒業。植物生態学を専攻。現在は自然観察会の指導、自然についての執筆活動を行っている
長谷川哲雄[ハセガワテツオ]
1954年栃木県宇都宮市生まれ。北海道大学農学部卒業。昆虫学を専攻。植物と昆虫を中心に、多様な生きものの関係を描く。定期的に自然観察会も開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
FOTD
21
日本人は木を上手に利用して暮らしてきた。まさに適材適所で、木の性質を良く知っていた。この本では材木がテーマで、丸太や板から作られたものが紹介されている。家、建具、農作業の道具、鉄道の枕木、橋、船、大工道具、器、桶、樽、家具、家事の道具、機織りの道具、和楽器、玩具、武具、などなど。 以前、近所の人の草刈り鎌を見せてもらったことがある。その柄がカマツカ(ウシコロシ)で作られていたのを思い出した。丈夫で粘りがある木材だと聞いた。2024/08/01
遠い日
13
柚木さんの木の本が好きです。今回はシリーズ3巻で木と日本人の関わり、木の文化を紹介。材木の特徴をよく捉え、最も適したものを用いて営々と築いてきた日本の暮らし。木の温かさを上手に活かしたもの作りには、経験と美が宿る。巻末の木の索引も充実。2016/01/07
猫
11
図書館本。身の回りにある様々なものが木で出来ている、かつて木で出来ていたことがわかる。それぞれ用途に適した木をちゃんと選んで使われてきたこと、使う場所によっては見た目の美しさまで含むなど、きめ細かい使われ方をしていた。それぞれの木の特性を見極めてきた先人の目ってすごい。2017/10/09
花林糖
10
(図書館本)<材木/木の家/稲作と木/土木と木/木の橋/木の船/木の器/暮らしと木の道具/木と遊具>日本人と木の深い関わりが実感できる一冊。わかり易い説明と写真・絵が◎。2017/04/22
izw
8
木から日本文化を紹介するシリーズ。丸太や板の材木が組み合わされて道具や建物、舟・船、橋になっていく関連が良くわかる。それぞれに適した木の種類も紹介されている。日本文化は木に支えられた文化であることが実感できる。2015/11/04