内容説明
おれは、なぜ虎に変身してしまったのだろう?わずか2年の作家人生で中島敦がこの世に残した奇跡のような文学。註釈なしでもすらすら読めて面白い!
著者等紹介
小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年、歴史小説『李世民』(講談社)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゲンキ
138
今まで何回か挫折していた本です。でも、この本は原文の難しい言葉や古風な言い回しを現代語に直し、大変読みやすくしていただいてますので、本当にスラスラ読めました。山月記と名人伝、李陵の三部作です。私は李陵が一番良かったです。司馬遷は、史記という歴史書を書いた有名な方とは知っていましたが、裏切り者として非難される李陵を弁護して、 宮刑という残酷な罰を受けられた方とは知りませんでした😓。時代背景はあったにしろ、人としての生き方について、色々考えさせられ、勉強になりました。ありがとうございました🙇。2020/10/03
kinkin
86
「李陵」いつも途中挫折。そこで現代語訳の本書で予習。それでもついていけない箇所多数あり。あらすじを大まかに知る→現代語訳→原文の流れで読み返してみよう。「山月記」「名人伝」は原文でもなんとか読めるので今回はスルー。それにしても中島敦という人は作家活動期間が短かったのだなあ。2018/03/20
あん
71
学生時代に習った「山月記」を読みたくて。難解だった古典文学が、現代語訳のおかげでスラスラと読めました。原文の格調の高さは損なわれるものの、内を理解するには十分でした。いつか原文にも再チャレンジしてみたいです。 2015/12/09
Nao023
52
スラスラと物語が入ってきて、自分が遠い中国で生きているかのような気持ちになる、不思議な文章。2025/05/09
サトシ@朝練ファイト
39
たまにはこういうのもいいな2015/09/14