出版社内容情報
「おとうさん、おはなしして」とルルくんは言った。
おとうさんはひとりっきりで住んでいるある男の子のお話をしてくれた。
望むとけらいがつぎつぎに現れて、そうじやせんたくをして、さっと消える。わがままを言ってもだれもしからない。遊びともだちだって出てきた。おとうさんのヘンテコなお話にルルくんは引きつけられていく・・・。
内容説明
雨がふって、ひまになったおとうさんが話してくれたのは、たった一人で住んでいる男の子のヘンテコでゆかいなお話。おとうさんとルルくんのすてきな時間があふれだす。「とても小さいお城で」「ジンセイのヨロコビ」などひときわ輝く6つのお話。佐野洋子の珠玉の童話待望の復刊。
著者等紹介
佐野洋子[サノヨウコ]
1938年生まれ。幼少期を北京で過ごす。1962年、武蔵野美術大学デザイン科卒業。1967年、ベルリン造形大学にてリトグラフを学ぶ。絵本、童話、挿し絵を手がける一方、エッセイストとしても活躍。2010年11月、永眠。享年72歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
『えほん・絵本・134冊』 https://bookmeter.com/books/14973087 で紹介されていた本。 お父さんが子どもに質問されていくうちに、ありえないおはなしになっていきます。『おはなしなんかしらないよ / とても小さいお城で / 毛がはえている / ジンセイのヨロコビ / てんらんかいの絵 / ほんとのはなし 』2021/02/22
喪中の雨巫女。
10
《私-図書館》【再読】←2022年3月18日。お父さんが、息子に語るいろんな話。空想も本当の話もあったが、ふたりが、楽しそうだったなあ。2019/11/10
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
4
父の日。子どもがお話をせがんでくれるのは、ほんの短い間。成長につれ世界が広がるにつれ、離れていくよ。だけどね、子どもの頃の愛された記憶は消えないよ、きっと。2020/06/20
ビシャカナ
1
父親が息子に語って聞かせる即興のお話という体。母親が愛情を込めて聞かせるような優しさとは違う、男同士で息子も小生意気だから、フラットな気さくな関係。「おはなしなんてしらないよ」と言いつつも即興でグッと来る話。社会経験を積んだからこそ響く「ジンセイのヨロコビ」。夢と現実さえ超える「てんらんかいの絵」。こうしたドライでフラットでありつつ、そういうものだと許容する世界観はやはり佐野洋子ならではだろう。2022/09/25
えろこ
1
お腹が空いたから、自分の体を食べてしまうという話、すげーブラックだったからやたら印象に残ってしまった(笑)2016/08/13
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