出版社内容情報
早世の詩人が残した2冊の詩集とたくさんの詩稿から編んだ選集
生前のエピソードとともに100余のことばを紹介
昭和2年、29歳で亡くなった詩人八木重吉は、生きることの本質、孤独や幸福をみつめ、とことん短く平易な言葉に著しました。
同時代の草野心平や高村光太郎からも高評化を受けた詩のほか、日記・手紙からも拾った言葉を通して重吉の人となりが浮かびあがります。
内容説明
せつなく、だけど楽しい、星のような世界。かなしみと孤独のなかで、重吉がつかんだ透明なこころとは。
目次
あのころ
こころよ
草にすわって
ひとすじに
かなしかった
ふしぎがあったら
おかあさん
よい顔になあれ
花がふってくる
おやすみ
ひとつきりのみち 八木重吉の生涯
著者等紹介
澤村修治[サワムラシュウジ]
評伝作家。1960年東京生まれ、千葉大学人文学部卒業。2010年、2冊の単著を上梓して活動を始める
よこてけいこ[ヨコテケイコ]
童話作家、日本児童文芸家協会会員。1961年神奈川県藤沢生まれ、大妻女子大学文学部卒業。『児童文芸』創作コンクール(現つばさ賞)・幼年部門最優秀賞、家の光童話賞・優秀賞、志木市いろは文学賞・佳作ほか受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryo
4
図書館。読み友さんのレビューで知ったのだと思うけど副題に心を撃ち抜かれて着手。ほぼ詩集だと思ってたので巻末50p位ある解説が中々しんどかった(^-^;当時は珍しかった恋愛結婚をして、家庭は如何にも温暖そうなのに彼の顔は霙のようにさびしそうだったと語る知己の言が、芥川のように弱さゆえに女を求めるのとはまた別の、人は本当の意味で孤独なのだということを現している気がする。琴線に触れた副題は前に何かあるのかと思ってたらこの語りかけからの始まりだったので、イメージしてたのと違ったけど、それでも良かった。[こころよ→2019/10/07
カネコ
3
◎2014/06/17
peace land
2
いろいろなところで重吉の名前や作品を読む機会があったけれど、やっと刺繍にたどり着いた。解説があるのは全く素人の私にはありがたかった。 素直な気持ちで、氏だけを読んだら、どれだけ心が休まるだろう。2023/10/08
るい
0
いくつかの詩と、その解説が載っている。重吉の美しくも悲しい詩の1つ1つを味わうことができる。2018/08/28