出版社内容情報
長安の芙蓉池が干上がってしまった。
三蔵の弟子・辯機がなぜか疑いをかけられ、将軍に捕らわれた。孫悟空は、無実の辯機を救おうと、王宮に乗り込むが、そこには思いがけぬ敵が待っていた…。
あの「西遊記」の、その後を語るミステリー・アドベンチャー「西遊後記」第三弾!
内容説明
長安の都では、日照りでもないのに、芙蓉池が干あがりそうになっているという。原因をつきとめようと孫悟空がかけつけたとき、すでに、三蔵法師の弟子・辨機が、仏法で水をからしたと疑われ、宮殿にとらわれていた…。あの「西遊記」の、その後を語るミステリー・アドベンチャー「西遊後記」第三弾!
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年東京に生まれる。1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞。1988年『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞を受賞。1991年「路傍の石」幼少年文学賞を受賞。2013年『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞を受賞
広瀬弦[ヒロセゲン]
1968年東京に生まれる。絵本、本の挿絵などを数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるりー
18
河の巻だから、河将軍のお話と沙悟浄のお話。なるほど。河将軍は本当は人間じゃないの。じゃあ、「河」から連想できるあまり大きくない動物って何だと思う?私は「カエル」って言われて、もうそれ以外考えられなくなっちゃった。正解を読んで、なるほど〜。斉藤版「西遊記」もいつか読んでみたいな。2015/04/20
minaseh
10
まぁ本当に人・・猿?って変われば変わるものだ。出かける時には必ず旅してた頃の衣装を出してくる悟空が何とも微笑ましい。良い事も悪い事も経験して、許されて許す事を覚えて、そうして成長していくのだな。天竺への旅がそう遠くなかったのは、それだけ色々な事があって、大変だったけど皆一緒で楽しかったからなのだろうね。ところで、お師匠様始め皆が転生して来世を迎えた時、覚えてるのは悟空だけだろう。その時悟空はどうするのかな。寂しくならないのかな。お師匠様は、覚えててくれるのか、覚えてない方が良いと悟空自身が思うのか・・。2015/02/24
ビシャカナ
2
今回は西遊記本編でやり残したことや、そのままにしておけない事の後片付け的な話。弟弟子の辯機が捕まったと思ったらその裏には因縁の相手が、その解決方法は今までの悟空とは段違いに粋なもの。沙悟浄がついに天界への帰還を強制されるもさすがの悟空の機転で片付ける。なんだか今回は西遊記の面々のこれまでとこれからを感じさせるものがある。そして解説では、そうそう、そうなんだよと常々思っていたことが言葉にされる面白さを感じた。西遊記本編の続きも楽しみに待つとしよう。2015/07/02
Mio
2
あっという間の3巻。 いつも飄々としている悟空がショボーンとなる話もあって、こうやって悟空も成長していくんだなぁ。なんて思ったり、、、 今回はいつもより展開がよめず、面白かったです。2015/02/16
Funky-TakaOyaji
1
シリーズ3冊目、今回は一つの事件と一つの難題を孫悟空が解決する。西遊後記は取り敢えずこの巻で終わり、この後は十巻目で中断していた本編の続きに取り掛り、まだ現在進行形のようだ。本編はまだ読んでいないので、これを機会に読んでみたいと思う。このシリーズはストーリーが面白いのは勿論だが、広瀬弦氏の表紙絵と挿絵がまたファンタジックで素晴らしく、読みての想像力を掻き立ててくれる。今回は最後に西戸四郎氏の解説がついていたが、これも秀逸でとても腑に落ちた。2023/02/28