出版社内容情報
大人気「西遊記」シリーズの外伝!天竺への旅を終えた孫悟空と三蔵法師の物語。奇妙な謎を解くミステリー風の連作です。
内容説明
そのころ―三蔵法師は長安の都で、天竺から持ち帰ったお経を訳していた。一方、孫悟空は水簾洞に戻って、退屈な日々を過ごしていた。ふと思い立ち、三蔵法師のいる寺を訪ねてみた悟空は、そこで奇妙な話を耳にする…。あの「西遊記」の、その後を語るミステリー・アドベンチャー「西遊後記」第一弾。
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年東京に生まれる。1986年『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞を受賞。1988年『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞を受賞。1991年「路傍の石」幼少年文学賞を受賞
広瀬弦[ヒロセゲン]
1968年東京に生まれる。絵本、本の挿絵などを数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるりー
22
娘が借りた本。西遊記、ちゃんと読んでいない。例えばアニメとか、人形劇とか、ドラマとか、映画とかの内容のみ。このお話は、その続きなんだけど、悟空・八戒・沙悟浄が天竺でお釈迦様に頂いた名前で呼ばれていたりして、本編にも興味がわきました。この巻は悟空目線の2つのお話があって、西遊記の世界、妖怪やら天上界が出てきて楽しめました。挿絵もお話に合っていると思います。子供用の本らしく、活字が大きめで漢字にカナがふってあり読みやすかったです。2015/03/18
cassyu
9
斉藤版西遊記を読んではいないのですが^^; 本編のあとの話をどう構築したのかな~と気になって。でもこのまったりした雰囲気はやっぱり本編読んでからこその味わいなのかもしれないですね。筋立てをよく知っているので躊躇してましたが次は本編いってみます。2015/09/17
ちょび
8
本編の西遊記はまだ完結してませんが天竺後の話が読めて幸せ。悟空が相変わらずのお師匠様想いで、ベンキから三蔵が言ってたという自分の話を聞き出す所とか微笑ましかった。西遊記シリーズ本当に大好き。2015/02/27
パリスお布団
5
スゲーよな。西遊記の後日談って、斎藤洋が本気出した公式同人誌みたいなモンだぜ。闘戦勝仏というありがたい名前を貰ったけど全然しっくり来てない悟空は相変わらずおっしょさんが大好きなのにツンデレ。自分は不老不死だけどおっしょさんは人間だからそうじゃない事に改めて気づいて長安まで会いに行くし、四番弟子のベンキ(すごい名前だよな)に対して「あいつだけお師匠様のそばにいて、ちょっとむかつく。」とか妬いてるし、胸にギュンギュンくる本でした。次巻も読むぞ。2015/10/13
徳浄さん
4
西遊記を読んだのは大分若いころだったので、仏様の名前なんてほとんど覚えていないけど、新しいものとして読めた。天竺から帰って来た三蔵法師たち一行のその後のエピソード。孫悟空の謎解きも妖怪がらみで何でもあり。ツンデレの悟空がだんだんと素直になっていくのは見たくない気がする。2016/09/20
-
- 和書
- 張栩のワタリ詰碁