出版社内容情報
春にめざめるふきのとう。草・木・虫・とかげ・猫……生きとし生けるものの凜とした姿と心を、季節の中に鮮やかに描きだす短編と、少女の心をくっきり描いた連作「ゆれる少女たち」を収録。
内容説明
ふきのとうは雪のしたでふんばり、梅の木しみじみ、じいさんをおもう。てんとうむしはマフラーをもらい、こねこはお月さまにだっこしてもらった。そして、あんなふうだったり、こんなふうだったりするたくさんのおんなの子たち。「しぜん」と「ひと」と…おなじたましいがひびきあう童話集。小学校国語教科書に出てくる本。
著者等紹介
工藤直子[クドウナオコ]
1935年台湾生まれ。詩人・童話作家。詩集『てつがくのライオン』(絵・佐野洋子)で日本児童文学者協会新人賞、『ともだちは海のにおい』(絵・長新太)でサンケイ児童出版文化賞、『のはらうた』で野間児童文芸賞など受賞
佐野洋子[サノヨウコ]
1938年北京生まれ。絵本作家。エッセイ集の他、エッチングによる挿し絵作品も多い。2010年11月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
3月に講演依頼があり、その地区の小学校の国語科の教科書が光村教育図書なので、本を検索中。『とかげとぞう』3年生に掲載されています。『 ふきのとう /ねむる梅・猫 / うめの花とてんとうむし / すいせんのラッパ / 春・ぽちり / 春の友だち / 菜の花の発表会 / ちいさなはくさい / とかげとぞう / おいで、もんしろ蝶 / 子猫のさんぽ / いつかいつかある日 / ぼくの中をあの子がとおる →2024/01/16
いろ
1
児童書で面白系ではないので,母(私)が「教科書で知ってるお話(「ふきのとう」)が載ってるけど~。」と中をチラ見作戦すると「あ!これは!」読みたい本に(^m^)゛クスッ。最初のうち,本棚の前で少しずつ1人読みを進めているw そのうち読み聞かせ希望も増え,最後まで読破。1回で読了。春を思わせる花や虫達が主人公の優しいお話18話。ほっこりしたり,しっとりしたり。「子猫のさんぽ」なんかはクスッと笑ったりもできたけど,最後の「ゆれる少女たち」5話は思春期の繊細な心を描いてあり,息子には難しかった。2015/05/07
pasta
0
表題作の物語は、もんしろ蝶が生まれて娘さんになってお母さんになって亡くなっていくのを、ずっと変わらぬ池が見守っている話なのですが、…若干表紙のイメージと私のイメージが合わないかも…。もっと透き通ったはかないイメージなんだけどなぁ…。 全体的に装丁のイメージより、割に大きな子対象なんじゃないかな。思春期に入りかけって気がします。街のカップル見て、ザワザワしたり。人の成長から人生の終わりまで描かれているので。うん、少なくとも高学年くらいかなぁ。2013/03/21
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