出版社内容情報
2歳から5歳までの成長の中で子どもたちは言葉の獲得という大労働をしている――人間の原点を見つめる子ども語録の名著普及版。 中学生
内容説明
『こどもの問題』の根本に気づくために。今こそ精神の育児学として。
目次
第1章 こどものことば
第2章 あくなき探求
第3章 おとぎ話の世界
第4章 すばらしいナンセンス
第5章 詩をつくる子ども
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わちゃこ
6
子どもの言葉の引用が多くなんとか読みえることが出来ました。非常に興味深い内容でした。印象に残った箇所→●文明に適応するためには、人は幼児期を通らなければならない。なぐさみや遊びにふける幼児期をもたないと、人は永久に未開人としておわるだろう。●二歳児がおこなう韻の想像は、私たちが言語発達の上でぜひとも通らなければならない段階なのです。●物語の語り手の目的は、なんとしてもこどもの中に人間性を、つまりひとの不幸の心をいため、他人の幸福を喜び、その運命を自分の運命と見る、人間のすばらしい能力をつちかうことです。2021/07/02
元気ハイター
4
終始、子供の発想力に驚かされました。文法や語彙を驚異的なスピードで身に付けていく子供は天才的に思えます。子供の可能性を伸ばすのは『遊び』。『さかさ唄』は冗談と分かっているからこそ口にするのであり、止めさせることは子供の成長機会を奪ってしまうこと。正常な思考の養成には、絵本等の空想を用いることが効果的であり、事実の詰め込みだけでは失敗すること。等々。家庭のみならず学校教育にも生かして欲しいと思う点が沢山ありました。ロシア語の文法を多少知っていると、更に楽しめる本です。語学学習のヒントも隠れています。2016/05/27
きゆやすか
0
長谷川摂子さんの本の引用から。2012/08/15