内容説明
デイビッドにはルールがあった―夜明けはぜったいに見ないこと(母さん以外の人とは)。プリムローズには夢があった―すてきな自分の家をつくること(生卵をぶつけられないような)。そしてふたりは、夜のなかを歩きはじめた。心を閉ざした少年、車で暮らす少女、孤独を抱えた二人が出会うとき…「スターガール」のベストセラー作家が贈る限りなく優しいストーリー。
著者等紹介
スピネッリ,ジェリー[スピネッリ,ジェリー][Spinelli,Jerry]
1941年、アメリカ、ペンシルベニア生まれ。アメリカを代表する児童文学作家。『クレージー・マギーの伝説』でニューベリー賞、『ひねり屋』でニューベリー・オナー賞を受賞。広い世代から圧倒的な支持を得ている。現在は、妻である詩人のアイリーン・スピネッリとペンシルベニアに暮らす
千葉茂樹[チバシゲキ]
1959年、北海道生まれ。児童書編集者をへて翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜
2
久々にジェリースピネッリさんの作品。小学生の頃に何作か読んでいたのだけれどこの本は初めて。いつも不機嫌で不満ばかりの二人が喧嘩したりしながらも、少しずつ心を通わせてまるで姉弟みたいになところは思わず微笑んでしまう。二人が出会うシーンと、日の出を見るシーンは特に印象的。日の出を見るシーンは胸にグッとくるものがある。あの夜から朝にかけてはきっと二人にとってかけがえのない大切な日になるんだろうなあと思った。それぞれの世界だけれど、同じ世界に生きているという感覚はきっとなににも変えられない安心感なんだろうな。2020/09/25
ほたぴん
1
線路脇の野宿の場面がとてもよかった。それまでの二人のぶつかり合いが読んでいて辛いだけに、ホッとする。2013/12/24
anxi
1
仕事2010/08/29
ゴ
0
2人で街に行くため野宿するシーン、特にデイビットがプリムローズに読み聞かせするところがすごく良かった!2人のぶつかり合いがもっとあってもいいと思った。 「スターガール」とは少し雰囲気が違ったけど、なんとなくこの本の方が対象年齢が少し下なのかなと思った。「マイク・マリガンとスチーム・ショベル」は私も大好きなのでデイビットのお母さんが毎晩読んでくれた、というだけでも涙が…。2017/10/31
あーもんどチョコ
0
何回も読み返したくなりました(笑 主人公の少年のふてぶてしさが逆にツボでした。
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