よりみちパン!セ
「美しい」ってなんだろう?―美術のすすめ

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784652078266
  • NDC分類 K704
  • Cコード C0330

内容説明

あたまのなかをまっしろにして、よのなかのいたるところにある「ふしぎ」をみつけよう。…それが「美しい」と出会うための、まずさいしょの一歩です!じつはこの本、ふだん想像もつかないような、とてつもなく広く大きく奥深い「美」の世界をたくさん用意して、あなたを待っているのです。ちょっとドキドキしますか?でもだいじょうぶ、そこへ連れていってくれるのは、登校拒否教師のモリムラ先生ですし、「美しい」と出会えれば、あなたの人生、かならず大きく変わるんですから。

目次

1時間目 私は美術家です
2時間目 モリムラ美術館
3時間目 ふしぎ美術館
4時間目 ものまね美術館
5時間目 芸術VS芸能美術館
6時間目 しあわせVSふしあわせ美術館
7時間目 ほねぐみ美術館
8時間目 おおきさ美術館
9時間目 「地球美術史」美術館
10時間目 いつでもどこでも美術館

著者等紹介

森村泰昌[モリムラヤスマサ]
1951年大阪生まれ。京都市立芸術大学美術学部卒。絵画、童話、版画、モノクロ写真などによる試行錯誤を経て、1985年、ゴッホの自画像にみずからが扮して撮影するという、独自のセルフポートレイト手法による大型カラー写真を発表し、現在にいたるまで、一貫してセルフポートレイト表現を追求する。1988年、ベネチアビエンナーレの若手作家展アベルト部門に選ばれ、一躍世界から注目を浴び、以降、日本各地をはじめ、日本を代表する美術家として海外での個展も数多く、また、国際展にも多数出品。古今東西の有名絵画の登場人物になる「美術史シリーズ」、映画女優に扮する「女優シリーズ」につづき、20世紀を記録すべくあらたなシリーズを発表中。映画や演劇、パフォーマンスなどにも参加、また、宝塚歌劇団のポスターのディレクションやファッション・デザイナーの三宅一生とコラボレーションするなど、多方面で活躍中。2006年度の京都府文化功労顕彰事業「京都府文化賞・功労賞」を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コウメ

43
この著者にとっては、自分に置き換えて考え、書いてみたり、作ってみたり面白い人なんだなということが分かった。文章で説明するのが難しい。ゴッホの絵をみて実際に裸になって、ゴッホの気持ちになったり、眉毛をそったり、人それぞれが感じ方が違っていて、笑われたり、怒られたりしてもいい!!自分が表現したいものの気持ちや環境、雰囲気などをやってみたりするバカなんだろうな〜面白い。(  ̄▽ ̄)スゲェェェ2019/05/07

モリー

42
美術の教科書として採用してほしい!(後書きで、日本のとある政治家が「美しい」という言葉を使っていることへの違和感?が綴られているので無理かな。)▽先日、ふらりと美術館へ足を運びました。私は作品を前に腕組みをしながらいかにも理解したような素振りで見て回る自分が恥ずかしくなりました。そんな想いを抱えつつ、図書館に立ち寄ったところこの本に巡り会いました。こういうのを運命の出会いというのでしょうか。▽「何が美であるか」ではなく、「何が美でありうるか」を問うこと、自分と違う美意識を尊重することの大切さを学びました。2019/02/03

ちさと

34
こういった切り口で美術について学んでいれば、創造的で多面的な物の見方が出来るようになってたかも。美術家森村さんによる美術の入門書です。「美しいってなんだろう」ひとつの美術作品にも色んな感じ方があっていいし、その時々の自分の心情によってちがう印象を受けるもの。夜の海には美しさも怖さもありますよね。その両面に気がついて、ようやく海を理解できる。美術館に行ってお気に入りを見つけたくなる1冊でした。2019/02/23

ささのは

33
また表紙に騙された。青少年向けの美術の本だが、このモナリザが実はおじさんの筆者だなんて。名画の登場人物や女優になりきる美術家だそう。色々な人がいるものだ。ホームページに掲載されていたコラムらしく、十代の子達からの質問にも沢山答えている。登校拒否教師だったというが、真摯でユーモラス、考えさせる話しぶりがとてもいい。こんな先生や本に十代で出会えたら幸せだろう。大人の私も読み返したくなる良書。「見栄えばかり気にしても美からは程遠い。細部にも注意を怠らない美の意識は、どんな職業、生活者でも大事」という言葉が印象的2016/10/03

紅香

26
絵画が好きでよく美術館に行く。少しずつ絵の知識も勉強してる。でも本当のところ絵の観方ってなんだろう?そんな不安を解消してくれる心強い一冊。美のバリエーションは様々。感動で体がふるえたらそれは私にとっての『美』。不思議だと思うことから全てが始まる。世界がぐんと広がった。特にゴッホの明るくて暗い絵の中には不幸せだけど、未来に幸せを感じる祈りに似た内面の美の世界を描いているという解釈が好き。美しさを見つけることは自分の内面、生き方の主軸だと感じた。画家達の贅沢な目を借りて世界を見つめられるなんてやっぱり素敵だ。2013/11/09

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