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内容説明
少年・雀は魔都・大江戸に落ちてきた。昼空を龍が飛び、夜空を大こうもりが飛び、隅田川には大みずち、飛鳥山には化け狐、城には巨大なガイコツ・がしゃどくろがすむ妖怪都市にただひとりの人間として…。
著者等紹介
香月日輪[コウズキヒノワ]
和歌山県に生まれる。「地獄堂霊界通信」シリーズ『ワルガキ、幽霊にひびる!』(ポプラ社)で日本児童文学者協会新人賞を受賞、『妖怪アパートの幽雅な日常(1)』(講談社)で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。大阪市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
51
たくさんの魔人とか妖怪とたった1人の人間が暮らす魔都 大江戸。人間の世界と時間の進み具合がズレているのは浦島太郎っぽいね。ここの妖怪たちは落ちてきた人間に仇をなしたりしません。それどころか親身になって世話を焼き心配し守ってくれるけど、自分の行く先は自分で決めさせてくれます。鬼火の旦那は顔は超怖いけど、子供好きの優しいおっちゃんだなぁ♪2015/04/20
sora
35
軽い感じの話に、キセルやら花魁やら花街での遊びやら、児童向けとは思えない言葉に、ちょっぴり違和感を感じたりしましたが、落ちてきた小枝と雀との関わりが楽しく読めました。2014/12/01
秋製
21
お薦められ本。 これも面白い!児童文学を大人が読んでも楽しいと思わせてくれる作家さんだと思う。 舞台はこことはまた違う世界の大江戸。異世界に迷い込んでしまった者を「落ちてきた」と表していた。この世界の住人は妖怪といわれる存在で、この世界に「落ちてきた」雀はたった一人ただの人間。2013/04/14
くぅ
20
『下町不思議町物語』が面白かったのでこちらも。児童書の域だからこそだが、簡単に親しみ易く妖怪の世界を覗ける。夏の終わりに柳の木をイメージしつつ♪ 出てくる妖怪は江戸っ子ばかり。人情味溢れ、面倒見のいい粋で優しい人(妖怪)尽くし。人間界の江戸から落ちてきたお小枝とともに、妖怪界の江戸で楽しむ彼らがとっても微笑ましい。妖怪界でただ一人の人間であるかわら版の雀がなぜ妖怪界に暮らすのか、不思議に感じながら読み進めたが、ちょっぴり悲しい理由があるご様子。花魁の菊月太夫がかっこい〜♡2014/08/27
けだま
19
紅蓮の炎で闇を焦がす炎蛇、注連縄を手に屋根を伝い薄青い翼を広げる空火消しの水神達・・・それが日常である魔都大江戸で、唯一の人間・雀にとっては見るもの聞くものすべてが面白話!それを記した大江戸妖怪かわら版・・・『~後は読んでのお楽しみ。上下揃って事明細ぃ!!』 妖怪たちの艶やかな姿や気さくな語りが、装画の橋賢亀さんの助けもあり、生き生きと動き回り胸躍った♪ 卵かけごはん・鰻の蒲焼・卵のふわふわ入り味噌汁・冷やっこい白玉入りの砂糖水・・・じゅるっ2011/06/24
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