出版社内容情報
子どもたちにとってなやみのタネ「宿題」。この現実をどうしたら解決できるだろう…五年三組のなかまたちは知恵をしぼります。 小学校中学年~小学校高学年
内容説明
宿題ってやつはこまったものだ。いつも子どもを悩ませる。五年三組のタケシ、フミオ、ミツエ、サブロー、ヨシヒロ、アキコの六人組は本人のかわりにやってくれる。“宿題ひきうけ株式会社”をつくった。社長も社員もセールスマンもみな子どもだ。子どもたちは知恵をしぼる。さて悩みのタネは解決するだろうか…。小学校中・高学年。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
14
☆4 小学生当時は途中で読むのやめちゃったのを思い出した。相対評価に納得いかないのは時代問わずよね。テストの点が上がってもほかの子も頑張ってたら成績が下がることがあるって理不尽だよなあ。なんで絶対評価じゃないんだろう? 野蛮とは何か?は私も一緒になって考えた。主役の小学生たちも周囲の大人も行動的で自分の意見を臆せず主張しているのが印象深かった。自分含め今って無気力な人のほうが多数派だなー。2024/11/21
無識者
11
今の時代は野蛮なのだろうか?生徒に課す通信簿や試験、一人一人を大切にしているとは思えない。では昔はよかったのかというとそうでもない。そこでは人生に選択肢を与えられていなかった。やはり問題はある。社会は紆余曲折を経て豊かにはなっているのだ。だからこそ未来に向けて今の問題にしっかりと向き合い解決していかなければならない「待ってても未来は来ない。放っておけば来るのは今の続きだけ」である。2015/12/20
本読みじいさん
4
懐かしかった。 確か感想文を、この本で書いたような2015/08/31
銀鈴
4
題名からお気楽な話を予想していたが、全然違った。重かった。義務教育時代にこれを読んだら、どんなことを感じたのかな。自分の頭で考えられる子どもたちが素敵。でも、「自分で考えて行動する」ことと、「自分の考えに酔いしれること」の境界線はどこだろう、と考えさせられる。三宮先生は、どう考えていたのかな?2013/09/21
朱音
2
子どものころ読んだはずなのに何にも覚えていなかった。宿題をやってあげてその分、料金をもらう、というアイディアがそううまく行くはずもなく、当然ながら先生にばれてしまうのだけれど、その後の展開は今の子供たちにはちょっとわかりにくいだろうな。労働組合とかそういうのって、当時の子供にもわかったんだろうか?子供に読ませようかと思って、図書館のリサイクル本でもらってきたんだけど、ちょっとまだ早いかも。登場人物5年生なんだけど、今の子達よりもず~っとオトナだ。2003/04/05
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- 和書
- コヒマ ハヤカワ文庫