内容説明
ヒムチャンという男の子の隣の席に座った女の子の名は、ミョンオク。実は、韓国のすぐ北の国、北朝鮮から飢えと寒さを逃れ、家族と一緒に韓国にやって来た少女だったのです。新しい国での生活にも慣れず、クラスメートからいじめを受けるミョンオク。ヒムチャンはヒムチャンで、アトピー性皮膚炎に悩まされ、「鳥肌」というあだ名までつけられています。ミョンオクは、ヒムチャンを見ながら、北から逃げてくる途中に亡くなった、同じように皮膚の弱かった弟を思い出します。お互いのことが分かっていくなかで、彼女がとった行動は、ヒムチャンにとって、また、みんなにとっても、すてきな、すてきなプレゼントだったのです。北朝鮮からやって来た女の子との、すてきな心の交流を描きます。
著者等紹介
ウォンユスン[ウォンユスン]
1957年、江原道の原州市で生まれ、仁川教育大学卒業後、仁荷大学教育学部の大学院を卒業した。啓蒙社の児童文学賞とMBCの創作童話大賞を受賞し、現在は、京畿道富川市の小学校で教鞭を執っている
チェジョンイン[チェジョンイン]
1974年、忠清南道の論山で生まれ、弘益大学で美術を専攻した
榊原咲月[サカキバラサツキ]
埼玉県に生まれる。弱冠12歳で韓国に留学し、語学院を経て中高、大学と、人生の半分を韓国で暮らしてきた。その経験の中で韓国の文化に惹かれ、日本にもその文化を伝えようと活動している。現在、編集や校正などをこなしながら、翻訳活動にいそしんでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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