内容説明
人間がもし、眠らなくていい生きものだったら?ジャックが魔法の豆で、もし豆腐をこしらえたら?21世紀のうずまくムジュンを楽しく見ぬく詩の虫メガネ。
目次
1 行き先(トノサマガエルになる;行き先 ほか)
2 おりたたみ(しずく;ねむらないですむのなら ほか)
3 本番(山;本番 ほか)
4 舞台裏(アレルギー;本堂の裏 ほか)
著者等紹介
ビナード,アーサー[ビナード,アーサー][Binard,Arthur]
1967年、米国ミシガン州に生まれる。コルゲート大学英文学部卒業。1990年に来日。詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞、『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞、『ここが家だ―ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞を受賞
古川タク[フルカワタク]
1941年、三重県に生まれる。大阪外国語大学イスパニア語科卒業。現在、イラストレーター、アニメーション作家として活躍。「ザ・タクン・ユーモア」で文藝春秋漫画賞を受賞。「スピード」で毎日映画コンクール大藤賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
37
(皮肉)✕(ユーモア)がアーサー・ビナードさんの詩の特徴なのでしょうか。古川タクさんの挿絵との相性もピッタリです。ゴミ問題や森林破壊などの社会問題をテーマした詩の数々は、読む者を鋭いナイフで突き刺してくるように感じます。2019/06/24
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
アーサー・ビナードさんの詩集。ユーモアのなかに皮肉もあります。『第1章 行き先 / トノサマガエルになる / 行き先 / 顔 / ふつうの学校 / ふつうの小学生 / おじいさんクジラ / いまなん時?/ ボタン / 豆 / へそくり 』『第2章 おりたたみ / しずく / ねむらないですむのなら / リサイクル / 声がかり / おりたたみ / 風といっしょに / 風景画 / 生きもの / 縫い目 』 →2023/05/17
タミイ
5
米ミシガン州出身の詩人アーサー・ビナード氏の詩集。昔「翻訳の世界」の連載コラムで、深い日本語の知識や語感に対する繊細な感覚に仰天脱帽してファンに。街で見かけた店看板を翻訳家の目で面白おかしく語るコラムとはまた異なり、科学技術の進歩や地球の未来に感じる違和感や不安を独特な感性と問題意識で描いたエコな視点の詩作が多いが、彼らしいユーモアにも溢れていて面白い。「アレルギー」「ウラン235」「マイクロチップ」が印象深かった。「汲み取り」での藤原道長の糖尿病バナシなど、本当にこの人、日本人より日本語と日本に詳しい!2018/02/07
もこもこ
0
ビナードさん気になる作家の一人です。もう日本は長いと思いますが、日本では育っていないのに日本人より感性はすごいと思います。これも良かったので、また見つけたら手に取ると思います。2017/04/25
志生野
0
ちょっとシニカルだけどその視線は決して意地悪くはない。ていうか、日本人よりも日本の今を未来を憂いてくれている。2008/09/20
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