出版社内容情報
動植物や季節の移ろいから心象風景までを、細やかなまなざしと鋭く軽妙な筆致でうたいあげる。詩人の繊細な心に触れる詩集。 小学校中学年~中学生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
67
子どもの国語の教科書を読むのが好きでした。この作品も娘の中学の教科書で知っていいなと思い、十年以上前に購入したもの。ときどき思い出しては手に取っていますが、読むたびに新しい出会い、新しい感動があります。ほのぼのとしているけど、なんだか切ない…。動物たちとゆっくり話ができたら、彼らの可愛らしさも悲しみももっとよくわかるのに、と最初の詩からしみじみとしてしまいました。大好きなてつがくのライオンは、ちょっとおまぬけかもしれないけど、その単純さ素朴さが、やがて本当にてつがくに思えてくるから不思議です。2016/10/29
とよぽん
41
繊細、かと思えば豪快で、スケールの大きな世界。くじらといるかの出会い、そしてライオンと縞馬の物語もほんわかしていた。「ひぐま」、「夕立ち」が特によかった。佐野洋子さんの絵が詩のイメージに合っている。2020/10/05
るんるん
27
気取ったポーズを見せる「てつがくのライオン」がかわいらしい。縞馬と会話する後ろ姿にはきゅんとさせられる。そのほかにもたくさんの詩。虫、猫、風、空、草などのなかに浸っていると心がまるくなる感じがします。2014/09/19
ふじ
15
先日の対談本から、一冊だけで判断するのは良くない、と思い、いけそうなこちらを手に取りました。結果、のはらうたと全然違うテイストにびっくり。特に、自然に対する感受性が豊かすぎて理解の範疇を超えてる。心の描写も、これ児童書!?というのが混じっていて、恐れ入りました。欲を言えば、もっとゆっくりじっくり味わいたかった。佐野さんの絵もいい。2019/04/24
マツユキ
13
工藤直子さんの詩集を借りてきました。 ライオンって、あのライオンだったんだ!クジラとイルカも登場。 自然の大きさと、我が身の小ささと。まあるい光の心暖められる、素敵な詩集でした。手元に置いて、繰り返しよみたい。 佐野洋子さんのイラストも素敵。 2020/10/09