内容説明
ぽけっとのなかにはいっているとっておきのおはなし七つ。みずみずしいことばのひびきを声にだしてよんでみてください。
著者等紹介
あまんきみこ[アマンキミコ]
1931年、旧満洲に生まれる。『車のいろは空のいろ』(ポプラ社)で日本児童文学者協会新人賞、野間児童文芸賞奨励作品賞、『だあれもいない』(講談社)でひろすけ童話賞、『ちいちゃんのかげおくり』(あかね書房)で小学館文学賞など受賞作多数
佐野洋子[サノヨウコ]
1938年、北京に生まれる。武蔵野美術大学デザイン科を卒業し、ベルリン造形大学でリトグラフを学ぶ。絵本作家として多くの作品を発表する一方、エッセイ等でも活躍。主な作品に絵本『わたしのぼうし』(ポプラ社、講談社出版文化賞絵本賞)など。エッセイ『神も仏もありませぬ』(筑摩書房、第三回小林秀雄賞)など著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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masa@レビューお休み中
44
七つのぽけっとの七つの事件。子供たちにとっては、きっと日常の中のちょっとしたことくらいの出来事なのかもしれない。干からびたかっぱに出会ったり、タクシーにたぬきが乗ったり、泣いていたら突然オニが現れたり…。不思議なもの、奇妙なことが起こる。大人たちは、あやかしなどと一括りにしてしまうけど、ほんの少しずつ違うんだ。同じ出来事なんてひとつもない。あのとき起きたことは、僕の心の中で生き続けるんだ。だから、誰も信じてくれなくてもいいんだ。だって、僕のぽけっとにはちゃんと宝物が入っているんだから。2012/09/14
Midori Matsuoka
5
作者のあまんきみこさんによるあとがき「おわりに」にこの童話集への思いが綴られていた。ぽけっとの中に大切に入っている、たからもののような童話集。 『車のいろは空のいろ』でおなじみのタクシー運転手まついさんのおはなしや、かっぱやおにやぬいぐるみやちょうちょなどが楽しげに、ちょっとさみしげに描かれていている。でももの悲しさはなくどのお話もじんわりと温かい、まさにぽけっとに手を入れた時のようなぬくもりのあるお話たちだった。 季節感もあるので、つい読み聞かせで使えないかしら…なんて考えるほど。2021/02/14
けいこ
4
あまんきみこ 作、佐野洋子 絵。1976年初版、2005年復刻版初版。「だれかさんの ポケットの中には たいてい一つ おはなしが 入っていますって 洗濯をしたって アイロンをかけたって 消えません ちゃんと 入っていますって」「あおいビーだま」「みっこちゃんのはなし」「春のお客さん」「なみだおに」「あきのちょう」「すてきなお客さん」「コンのしっぽはせかいいち」の七編。だってだってのおばあさんや100万回生きたねこたちやコンとあきのコンが物語の中にいるようで、なんだか不思議な気持ちになりました。2023/05/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
4
読書会【テーマ 北海道子どもの本の集い事前学習会 あまんきみこ】2014/07/15
かおりんご
4
絵本。どこかで聞いたことのあるような、あまんさんのお話。まついさんの話は好きです。ほんわかするなぁ。2013/03/30
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