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出版社内容情報
悩まされている人の妄想をとりのぞき,必要な人に売る商売をはじめたエフ博士。順調だったが思わぬ落とし穴が…。14編収録。
内容説明
新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末―三要素そろったショートショートの傑作。
著者等紹介
星新一[ホシシンイチ]
1926年、東京に生まれる。東京大学農学部卒業。57年に日本最初のSF同人誌「宇宙塵」に参画。ショート・ショートと呼ばれる短編の新分野を確立し、千以上の作品を発表する。68年に、『妄想銀行』で第21回日本推理作家協会賞を受賞。97年没
和田誠[ワダマコト]
1936年、大阪に生まれる。多摩美術大学卒業。グラフィック・デザイナー、イラストレーターとして装丁、挿絵、絵本などを手がけるほか、映画監督、作詩・作曲家、エッセイストなど、ジャンルをこえた多彩な活動を続ける。1974年に講談社出版文化賞、1997年に毎日デザイン賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
151
瀬尾まいこさんの作品の中で登場した短編集で、気になり手にとってみました。ショートショートの星新一さんの作品、実は初めてのチャレンジでした。ショートショートなので、読みやすいのは間違いなく、ストレスはかからないのですが、個人的にはあまり印象に残らず、ショートショートだからこういうモノなのかなと。作品によってはアイデアが素晴らしいモノもあり、結末がちょっとしたホラーな展開のもあり、新鮮な読書時間となりました。何かの機会でまた手にとってみて、サラッと読んでみるのがいいのかもしれませんね。色んな話が読めました。2021/04/24
Aya Murakami
83
ぼんくら先生選書第二弾。 妄想の取り違えで(ベタだけど)えらいことに…! 男子中高生の性欲を吸い取って生産性の高い生徒にするだなんて妄想銀行は社会貢献に尽くしていますね。一女子生徒として男子生徒には困らされたもので…。 末路はなんだか昔TVでやっていたぶっこみジャパニーズを連想しました。後は私刑ユーチューバーとか。やりすぎはいけませんよ。2025/03/02
Roko
31
星新一の作品は、どこかとぼけた感じのところと、運命とはかくも冷徹なものであるという二面性をいつも感じます。SFというジャンルに入れられてしまうことが多いのですが、実は心理的な考察に優れていると感じるものが多くて、今を生きる人たちにもっと読んでもらいたいなと思うのです。「ナンバークラブ」の個人情報の話なんて、まさに今の話ですものね。星新一さんの文章と和田誠さんの絵という組み合わせが、不思議な世界をより一層楽しくしてくれているなぁと感じました。2021/08/31
kanata
22
星新一のSSは以前から興味があり、どれから手をつけようか思案していたところ、タイトルに惹かれて。他の作者でも同テーマで書けるんじゃないかと思うが、先が読めそうで読めない≪オチ≫に和田誠のイラストが、シュールで小気味よい一冊だ。余命の短い娘を託す「古風な愛」、誰かから切り取った性質を別の者に宛がう博士の思い通りにいかないラスト「妄想銀行」、一躍スターになったかと思われた誰一人味方のいない青年の皮肉の「末路」、初対面の知己と楽しむ「ナンバー・クラブ」、思い込みで美女に「かぼちゃの馬車」ほか。2019/03/30
エミ
10
短時間で読めます。ラストが気になってわくわく感が高まっていきます!2013/03/11