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出版社内容情報
ある別荘地の朝。会社の経営者,N氏の前に若い女性があらわれた。彼女はライバル会社の社長を殺してくれるという。どうやって?
内容説明
新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末―三要素そろったショートショートの傑作!切れ味ばつぐん!人生のスパイスをどうぞ。
著者等紹介
星新一[ホシシンイチ]
1926年、東京に生まれる。東京大学農学部卒業。57年に日本最初のSF同人誌「宇宙塵」に参画。ショート・ショートと呼ばれる短編の新分野を確立し、千以上の作品を発表する。68年に、『妄想銀行』で第21回日本推理作家協会賞を受賞。97年没
和田誠[ワダマコト]
1936年、大阪に生まれる。多摩美術大学卒業。グラフィック・デザイナー、イラストレーターとして装丁、挿絵、絵本などを手がけるほか、映画監督、作詩・作曲家、エッセイストなど、ジャンルをこえた多彩な活動を続ける。1974年に講談社出版文化賞、1997年に毎日デザイン賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーちゃん
22
久しぶりに読んだ!!! 15個のショートストーリーが入っていた。 やっぱり題名の「殺し屋ですのよ」が 面白い2021/05/05
しろ
13
☆7 星新一は相変わらず面白い。基本はSFだけど、良質なミステリにもひけをとらない伏線のはりかたとドンデン返しがあり、ドンドン読みたくなる。最後の一文で「はっ」とさせられる物語を、こんなに読めることはそうそうないだろう。そして近代社会や人間自体への風刺がよく聞いたものも多くて、ニヤリとさせられてしまった。本当に短い話だけど、魅力に溢れているし、伝わって来るものもあって、大変素晴らしい。それもすべての短編の完成度が高い。星新一ってやっぱりすごいな。2010/10/24
エミ
11
学校の図書室で借りてきた『殺し屋ですのよ』SFと知らずに読み、衝撃を受けました。SF特有の読みいれないということも間に入る日常的な話のおかげでさらに読みいるきっかけに。あまり、文明が発達するのも良いものではないですね…。こういったものは小中学生などの時期に読むと印象に残って、様々なことを考えられそうですね。2012/12/13
鶯@芒羊會
10
【図】図書館で見かけて、懐かしくなって借りてきた。中学生くらいの時かな?一時期ずーっと読んでた星新一さんのショートショート。今読んでもどれも面白い。この短さで、ちゃんと起承転結があってラストに唸らされる。特に表題作の「殺し屋ですのよ」と「生活維持省」、「鏡」あたりが好き。2021/06/18
がーさん
7
『生活維持省』、『鏡』、『処刑』の三作が特に良かった。この三つはブラックというよりは人の残酷な一面を描いている感じ。『生活維持省』、『処刑』は文明が発達しすぎた故の残酷さというか、しかし自分達もこのままだと無関係ではいられなさそうな世界のような。恐怖の平和?『鏡』は自分の内なる性を歪んだ形でコントロールしようとした故の当たり前の結末。最終的に悪魔より悪魔になってしまったなこの夫婦は。そういう意味でも鏡うつしなのかも。2016/06/05