文春文庫<br> 柳生純情―真田武士心得〈3〉

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文春文庫
柳生純情―真田武士心得〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167925048
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【祝!時代小説SHOW・2025年文庫書き下ろし部門第1位!】
「三河雑兵心得」「北近江合戦心得」と並び立つ戦国三部作の一角!
徳川を震え上がらせた「真田」の視点から乱世を描き出し、時代小説SHOW管理人・理流氏も「三部作が揃うことで、戦国史の面白さが倍加する」と絶賛する「真田武士心得」シリーズ、待望にして感涙の第三弾!

【あらすじ】
天下分け目の大戦、関ケ原の戦いは東軍の大勝利に終わった。西軍に与した真田昌幸・信繁父子は、死罪こそ免れたもが、紀伊国・九度山に幽閉される。東軍に属した真田信之の家臣・鈴木右近は主君の命を受け、過酷な生活を強いられる昌幸たちのもとへ仕送りを運ぶ「九度山詣で」を続けていた。
そんな右近の前に、剣の恩師である柳生新陰流の剣豪・柳生宗章が、愛娘の紗良を連れて現れる。仕官先であった小早川家の断絶により浪人の身となっていた宗章は、「娘を預ける」と右近に託し、再起を期して単身、伯耆国・米子へと旅立っていく。
そして一年後。師匠との大切な約束を果たし、自身の人生の大きな節目を報告すべく、右近は宗章の待つ山陰・米子の地へと向かった。しかし、現地で右近を待ち受けていたのは、米子藩(中村家)を揺るがす執政家老暗殺の凄惨な謀略だった。罠にはめられ、雪降る砦に立て籠もることとなった横田一族と、恩人に加勢する宗章。
「師匠を置いて逃げられるか!」
己の損得をかなぐり捨て、義理と筋目を通すため、右近もまた死地へと飛び込んでいく。
押し寄せる敵勢は千人以上。対する飯山砦の守兵はわずか百名。絶体絶命の大軍に包囲された雪の砦で、背中を預け合い、命を懸けて共闘する右近と宗章。六尺二寸の巨躯から繰り出される右近の長大な「野太刀」と、宗章が魅せる「柳生新陰流」の真価が、冬の山陰にて炸裂する!

【なぜこの男の生き様は胸を打つのか】
・組織の理不尽に抗う、男の「純情」
徳川の世が近づき、武士たちも損得勘定で動くようになる中、不器用なまでに恩義を貫く右近の姿。己の信じる道を泥臭く突き進むその生き様は、現代社会を生き抜いてきたすべての人の胸を激しく打ちます。
・圧巻のアクションと、師弟の絆
本作のクライマックスである「飯山砦の戦い」は、シリーズ屈指の熱量を誇ります。重さ一貫(約三・七五キロ)の野太刀を振り回す右近の圧倒的な力と、これまで「変人」として描かれていた師・柳生宗章が見せる凄まじい剣の冴え。雪と血に塗れた戦場で、右近が師の背中から受け継ぐ「理屈なき本能の目覚め」とは?
・井原戦国ワールドの神髄
「三河(徳川の出世)」「北近江(敗者の再起)」に続き、本シリーズでは「真田(第三極の意地)」が描かれます。勝者の歴史だけでは語れない、人間ドラマがここにあります。涙なしでは読めない、心滾る本格活劇。ぜひご堪能ください。


【目次】

内容説明

関ケ原の戦いの後、九度山に幽閉された真田父子を支える右近。師の柳生宗章は娘の紗良を右近に託し、単身米子へ発った。翌年、右近は師への大事な報告を携えて山陰へ向かうが、現地では家老暗殺の陰謀が待ち受けていた。雪の砦を囲む大軍を前に、右近と宗章が命を懸けて共闘。野太刀と新陰流の真価が、冬の地にて炸裂する!

著者等紹介

井原忠政[イハラタダマサ]
2000年、「連弾・デュオ」で第25回城戸賞に入選し、経塚丸雄名義で脚本家デビュー。16年、『旗本金融道(一)銭が情けの新次郎』(経塚丸雄名義)で時代小説家デビューし、翌年に同作で第6回歴史時代作家クラブ賞新人賞受賞。20年、井原忠政名義で「三河雑兵心得」シリーズを刊行開始。同シリーズで『この時代小説がすごい!2022年版』文庫書き下ろしランキング第1位獲得、日本ど真ん中書店大賞2023を受賞。25年、原作とシナリオを担当した『羆撃ちのサムライ』(作画・本庄敬)が第54回日本漫画家協会賞のまんが王国・土佐賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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saga

38
天下分け目の関ケ原が終わり、表裏比興者・真田昌幸、信繁父子は高野山へ配流となった。その父子を主・真田信之の命令で、昌幸や横谷左近に翻弄されながら、監視・援助することになった右近。同時に、関ケ原は右近の師匠・柳生宗章を浪人させる原因ともなった。右近にしても宗章にしても実在したのだが、著者はかなり愉快な人物として描いているのが面白い。宗章は伯耆国米子で客将となったが、お家騒動に巻き込まれてしまい、史実が語るとおり壮絶な死を遂げる。この先も決して大団円とはならない物語だが、それでもなお今後の展開が楽しみだ。2026/05/18

fuku3

18
2026.6.15読了。シリーズ第3弾。関ヶ原の戦後処理として上田城の真田親子をどうするか⁉︎ 家康は死罪を考えていたが、信幸や平八郎の嘆願などで高野山への幽閉に落ち着いた。その護送護衛に鈴木右近が任命される。このオヤジ(昌幸)は全く懲りない、逃走を計り右近を困らせる。その後九度山に移り右近は昌幸.信繁親子に年二回荷駄を護送(監視役)を務める。師匠の柳生宗章は小早川家が改易となり牢人の身になった為、娘の紗良を右近に預けに来た。その後宗章は米子の中村家に請われて客将となるがお家騒動に巻き込まれる!2026/06/15

やま

10
シリーズ3作目。師匠の柳生宗章・紗良との掛け合いが面白い、終盤は米子藩のお家騒動に巻き込まれ…師弟の人間離れした強さが際立つ内容でした。右近のこれからの成長が楽しみです2026/05/31

coldsurgeon

8
真田信之家臣として、関ヶ原の戦いで活躍した鈴木右近は、柳生家の孫娘を妻として迎え、一家を成す。一方、真田家は、信之の父と弟が高野山へ配流され、静かに徳川政権下でうずくまる状態。物語は、後半、米子城へ移り、中村家家中の騒動に巻き込まれる。沢庵の「剣禅一如」を理解するようになるのか、主人公は。2026/05/26

りゅうのすけ

8
井原忠政さんの作品の中でもコメディ寄りというか…なんというかクスクス笑いながら読みました。柳生宗章、紗良親子と鈴木右近の掛け合い面白すぎます。九度山に幽閉されている真田昌幸、信繁父子の今後が気になるところです。次巻以降がとても楽しみです。2026/05/15

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