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出版社内容情報
絶滅したといわれていたカワウソは、そのころはまだひっそりと生きていた。おりの中のおすに寄せるカワウソのかなしい恋……。 小学校低学年~小学校中学年
内容説明
「日本列島から、ニッポンカワウソはもう絶滅してしまった」―学界で、それが定説となっていたころの話です。少年のころ、カワウソを見たことがあった青年教師の越智信夫は、記憶をたよりにその姿をもとめ、四国の宇和海から宿毛湾にかけてしらべ歩きました。宇和海の「地ノ大地」で二頭のカワウソをとらえた越智は、いちやく有名になり、地ノ大地には、動物マニアや観光客がどっとおしよせます。静かだったカワウソの楽園は、ずかずかふみこんできた人間にふみにじられ、わずかに残ったカワウソたちは、新天地をもとめて旅立っていきました。ときは、高度経済成長のまっさかり。行く先々の入り江には、ブルドーザーがうなりトラックが走りまわっています。そのうえ金目当ての密漁者の横行…。行き場を失いながらも、必死に子孫を残そうとする、めすカワウソのかなしい恋―。
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