出版社内容情報
童謡「ふるさと」、「おぼろ月夜」、「春が来た」などを作詞した高野辰之。その知られざる業績と生涯を浮き彫りにする感動的な評伝。 中学生
内容説明
「ふるさと」「おぼろ月夜」「春が来た」など…いまでは日本人すべての心に童心を呼びさます童謡・唱歌―。だが、これらの名曲の数々が、信州に生まれた学者、高野辰之の手によって作詞されたことは、ほとんど知られていない。その辰之が、どのような時代を生き、どんな生涯を過ごし、どのような情念と才能を羽ばたかせていったのかを、そしてまた、これほどの名曲の作者の名が、なぜ世に埋もれてきたのかをたどり、検証する。
目次
長野オリンピックで「故郷」が
「故郷」は全国民の挽歌
“ほら辰”の生立ち
美人家系の真宗寺=蓮華寺
十五歳で代用教員ののち長野師範へ
「破戒」の蓮華寺=真宗寺
辰之、藤村の「破戒」批判
秘境秋山郷を行く
中等教員国語科検定試験
検定試験合格、以後も国文学研究へ〔ほか〕
著者等紹介
三田英彬[ミタヒデアキ]
1933年北海道函館市生まれ。横浜市立大学文理学部文科国文学専攻卒業、慶応大学大学院国文学研究科修士課程終了。現在ノンフィクション作家、大正大学教授。『芸術とは無慚なもの―評伝・鶴岡政男』で第二回ドゥ・マゴ文学賞を受賞
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