ものがたり日本歴史の事件簿
激動を見た―咸臨丸の幕末維新

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  • サイズ A5判/ページ数 147p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784652016404
  • NDC分類 K210
  • Cコード C8321

内容説明

きみは咸臨丸を知っているか?突然のペリー来航に目を覚まされた日本が、はじめてつくった蒸気の力で動く船だ。オランダで建造されて日本にやって来たのは、開国して三年目の安政四年、―わが国がまさに世界に向かって船出しようとする波乱の幕開けの時代だ。咸臨丸が栄光に輝いたのは、わが国初の太平洋横断。この航海で勝海舟や福沢諭吉が、はじめてアメリカの文明と出会った。以来、咸臨丸は幕末から明治にいたる十四年間、海の警備につきながら対馬へ、小笠原島の調査へ。または薩摩藩邸焼討ち事件に、蝦夷地への開拓民輸送へと、ほとんど痛々しいまでに酷使されながら、時代の寵児たちの栄光と挫折に立ち会う。そして―海上から日本の激動の時代を見つめてきた咸臨丸は、まるで衰亡する幕府と運命をともにするかのように沈み、いま北の海底に静かに眠っている。

目次

咸臨丸、日本船初の太平洋横断に成功―あらしの太平洋三八日間
咸臨丸がやって来た(鎖国時代に幕がおりる―日本は世界の仲間入りができるのか;オランダの提案―海軍伝習所が開かれる)
咸臨丸大冒険(時代が大きく動く―大老井伊直弼、通商条約の調印を強行;大航海への挑戦―日本人の意気ごみ ほか)
咸臨丸最後の戦い(攘夷のあらしが待っていた―いよいよ混乱のうずのなかへ;国境緊張―対馬へ小笠原へ ほか)
咸臨丸北へ―明治四年九月二十日、北海道更木岬

著者等紹介

小西聖一[コニシセイイチ]
1939年生まれ、愛媛県出身。早稲田大学大学院修士課程(日本史)修了。放送作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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