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内容説明
いまから千年あまり昔、京の町は不安でパニック状態にあった。新年だというのに、東国と西国から、それぞれ時を同じくして、王位をねらって、大軍が京に攻め寄せてくる!というのである。東国で反乱をおこしたのは、“坂東の暴れん坊”平将門。坂東の国一帯を手中におさめ、われこそ新皇と名のりをあげる。西国から攻めのぼってくるのは藤原純友。瀬戸内海を荒らしまわる海賊の首領である。いずれも天皇や大臣を先祖にもつ、由緒正しい血統であった。朝廷は新年を祝う行事を急きょ取りやめ、対策をねった。まず神社や寺院を総動員して、反逆者をほろぼす祈祷が始まった。宮廷に通じる十四の門に兵士を配して守りをかためた。反逆者をとらえた者には特別の賞を与えると、おふれを出した。そして、いよいよ西と東に向けて、追討軍が都を出発した。そのなかには、大ムカデを退治したという伝説の英雄、藤原秀郷、別名俵藤太の名前もあった。さあ、さあ、世にいうこの承平・天慶の乱のてんまつやいかに。
目次
東で西で反乱がおきる―大混乱におちいる京の都
力がものをいう時代―武士の祖先たちが動きはじめる(坂東の大地―将門の夢;最初の戦い―将門圧勝 ほか)
われは桓武天皇五世の孫―反逆の道を一直線(武蔵にもひろがる戦い―将門のもとに集まる豪族たち;常陸の国府を襲撃―謀反の第一歩をふみ出す;新皇誕生―一国を討った以上は)
反逆者の運命(決戦近し―討伐軍都を発つ;藤原秀郷登場―大ムカデ退治の英雄;将門の最期、純友の最期)
語りつがれる将門
著者等紹介
小西聖一[コニシセイイチ]
1939年生まれ、愛媛県出身。早稲田大学大学院修士課程(日本史)修了。放送作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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