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内容説明
大阪夏の陣から二十年あまり後の寛永十四年、九州・島原の地、原城の城跡に、数え切れない十字架の旗が、三万七千人の農民の手によってかかげられた。その一揆勢の中心にいて采配をふるのは、わずか十六歳の少年、天草四郎。四郎の行くところ、かならず奇跡が起こる!四郎こそ、しいたげられた農民たちと、迫害されるキリシタンたちの、希望の星だった。島原の一揆に呼応して、対岸の天草でも農民たちが立ちあがった。一揆勢は島原の城下になだれこみ、町を焼き、城をかこんだ。事の重大さにあわてた徳川幕府は、鎮圧に乗り出した。司令官は「知恵伊豆」と呼ばれた松平伊豆守信綱。やがて十二万の軍勢が、十重二十重に原城をとりかこむ。原城に、最後の日がせまった…。徳川政権をゆるがすこの大事件がなぜおこったのか。日本の民衆にとっての宗教、信仰とはなにかを考える。
目次
島原・天草地方に空前の一揆―総大将に十六歳の少年天草四郎(キリシタン迫害が原因か―緒戦は一揆勢が圧倒;奇跡をおこなう少年天草四郎―なぞにつつまれたその経歴;江戸幕府が一揆の鎮圧に乗り出す―戦いは長期化か)
西洋との出会い―キリスト教の運命は(戦国乱世にキリスト教がつたわる;秀吉の天下―キリスト教暗黒時代が始まる;江戸幕府、鎖国への道をつき進む)
原城の風雲―一揆勢の奮戦に幕府軍苦戦(蜂起へ―もうひとつの共通点;原城の攻防開始―元日の戦いで幕府軍の司令官が討ち死に;幕府軍、作戦を転換;原城に最後の日がせまる)
四郎の運命、三万七千人の運命(なだれこむ幕府軍―抵抗もむなしく一揆勢敗北;幕府、鎖国体制を完成させる)
著者等紹介
小西聖一[コニシセイイチ]
1939年生まれ、愛媛県出身。早稲田大学大学院修士課程(日本史)修了。放送作家。おもな映像作品に「くらしの歴史」(NHK)「廣重の東海道を歩く」(NHKプロモーション)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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